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平和へのバトン 体験語りつなぐ 地元被害に耳傾け 浜松市南区【戦後78年 しずおか】

 浜松市南区飯田町の住民らでつくる「戦争体験を聞く会」は6日まで、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える「戦争と平和展」を地元の東部地区体育館で開いている。5日は3人の戦争体験者が約40人を前に当時の様子を語った。

戦争経験を語る水谷さん(左奥)=浜松市南区
戦争経験を語る水谷さん(左奥)=浜松市南区

 太平洋戦争末期、多くの犠牲者を出した浜松大空襲を体験した水谷俊子さん(90)=中区=と桑山源龍さん(92)=同=、東京大空襲を体験した渡辺村子さん(88)=浜北区=が登壇した。
 小学3年生だった水谷さんは空襲で馬込川方面に親戚と逃げる中、近くに落ちた爆弾で、真横にいた5歳のいとこが亡くなった。「思い出すと震えが止まらない。今でもはっきりと覚えている」と声を震わせ、「戦争はあってはならない。戦争反対の意識を持ってほしい」と強く訴えた。会場では、浜松大空襲を伝える写真の展示や、戦争関連のアニメ映画の上映も行っている。

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