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ジョーカーに共感の声!? 極悪育児コメディマンガ「ワンオペJOKER」

極悪な敵が、赤ちゃんになった永遠のライバルを育てる!?

現在、講談社から発売されている一風(だいぶ!?)変わった育児コメディ漫画が話題です。バットマンの敵役、極悪非道なジョーカーが、赤ちゃんになってしまったバットマンを育てる!? 極悪育児コメディ漫画『ワンオペJOKER』。

極悪と育児、絶対に交わらなそうな言葉ですが、どういう漫画なのでしょうか。今回はそのマンガの編集担当、講談社・モーニング編集部、村松充裕さんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人とSBSアナウンサー大槻有沙がお話をうかがいました。
※10月25日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

鉄崎:改めて、極悪育児コメディマンガ『ワンオペJOKER』、どんな漫画なのか教えてください!

村松:主人公はバットマンの敵役として有名なジョーカーです。バットマンとジョーカーは永遠のライバルとして戦いを続けていたのですが、ある日、戦いの最中にバットマンが化学薬品のタンクに落ちて、赤ちゃんになってしまいます。

ジョーカーは、「この世は悪で満ちていると証明したい」と考えているキャラクターなので、それを証明するためには「正義の象徴のバットマンを倒さないといけない」といつも思っているんです。そのバットマンが赤ちゃんになってしまい、困ったジョーカーはその赤ちゃんをバットマンに育て上げようと決意して、育児に奮闘するというストーリーです。

鉄崎:めちゃくちゃな話ですが、設定がおもしろいですよね。 単行本をパッとみると、怖いジョーカーが赤ちゃんのバットマンを抱っこしている表紙で、育児マンガには到底見えない(笑)。しかもこれが不定期連載されているのが、あの週刊モーニングなんです。

モーニングといえば、『島耕作シリーズ』や『沈黙の艦隊』、『ドラゴン桜』など超ヒット作を生み出している青年誌なんですが、これまでもこのような育児系漫画の連載はありましたか?

村松:出産を題材にした『コウノドリ』はありましたが、男性読者が多い青年誌なので、育児を真正面から題材にしている漫画は今作が初めてです。

鉄崎:時代の流れというのもあるんでしょうね。

大槻:イクメンという言葉も当たり前になりましたしね。そもそも、なぜ主人公がバットマンとジョーカーなんですか? また、この二人に「育児」という設定を掛け合わせたのがすごく斬新だなと思いました!

「ワンオペJOKER」が生まれた経緯は?

村松:実はバットマンやスーパーマンなどのキャラクターの版権を持っているアメリカの出版社、DCコミックス社から漫画を一緒に作らないかという話があったんです。最初は海外のコンテンツ会社なので、キャラクターの取り扱いに厳しいイメージがあって、漫画でちょっとでも違うことをしたら、すぐに、これは違う!と指摘されるかなと思っていたんです。

でも実際は、どんどん自由にやってくださいと言ってくれて。こちらの方が半信半疑で何度も確認したのですが、その度にいいですよというので、信じてみようと思いました(笑)。作家さんとも相談して、どうせやるなら日本の漫画っぽいちょっと無茶なことをやりたいねと。ジョーカーが育児するというアイデアをDCコミックス社に伝えたら、“It's Cool”と言ってもらえて企画が通りました。

鉄崎:DCコミックス社も面白いと思ってくれたんですね!

村松:これはクレバーなブラックコメディーだ!と喜んでくれています(笑)。

鉄崎:「ジョーカーがオムツのサイズを間違えて買ってきてしまう」「泣いていた赤ちゃんバットマンがようやく寝たと思ったら、宅配業者がインターホンを押したので起きてしまい、また泣きだす」「銀行強盗をしたいから保育園に預けようとするも入園できない」

作品のなかには、かなりリアルな子育てエピソードが満載なんですが、これは実体験なんですか?

村松:原作者の宮川サトシ先生が現役で子育てをされていて、自分も子育ての経験があるので、お互いの経験談がベースになっていることが多いです。

大槻:子育ては想像がつかないという人が読むのも新鮮でいいと思いますし、経験している人がこんなことあったなと読むのも、共感を得られると思います。本家バットマンの熱いファンもかなりいると思いますが、連載当初、本家のファンからはどんな反応がありましたか?

村松:思い切った設定だったので、最初はどういう風に受け入れられるか不安でしたが、ありがたいことにかなり好意的でした。ひとつは絵の力がすごくあって、ジョーカーやバットマンの世界観がしっかり表現されていたことがあります。もしもバットマンが赤ちゃんになったら……、でもきっとジョーカーだったら育てるよね、とキャラクターの解釈がアメコミファンのみなさんと一致していたようで、受け入れてもらえたのかなと思っています。

ライバルのはずが、まるで普通の親子のように

ワンオペJOKER
鉄崎:ジョーカーというキャラクターが以前はただの一悪役だったけれど、ジョーカー単体の映画も公開されて、「ただの悪ではなく、深みのある悪」という、そのあたりの理解があったのかもしれません。ただ、バットマンとジョーカーって永遠のライバルのはずなのに、漫画を読んでいると普通に親子に見えてくるんです。その辺の二人の描き方に何かこだわりはありますか?

村松:アメコミの原作や映画でも、バットマンとジョーカーはいがみあっているけど、お互いを必要としてもいる複雑な関係なんです。というのも、やはり悪がないと正義が必要なかったり、その逆もまた然りで。そういう意味では、いがみあってはいるけれどお互い必要としあっているのが、親子関係みたいだということを、作家さんと話しながら打ち合わせをしています。

もうひとつあるのは、ジョーカーはバットマンに「悪に染まれ!」と思っていて、バットマンは「染まるもんか!」と対抗して戦うんですね。その関係性も、言うことをきかせたい親と言うとおりにならない子という、親子関係に似ているなと思います。

鉄崎:いがみあってはいるけれどお互い必要としあっているという!やっぱりバットマンとジョーカーが一番いい設定でしたね。

村松:そうですね、互いに関係性が深いというか執着が深い。

鉄崎:他にもDCコミックス社のキャラクターのなかで、候補のキャラはあったんですか?

村松:子育てというネタでは、バットマンとジョーカーしか出てきませんでした。

鉄崎:最高だと思いますよ。しかもジョーカーがメイクしたままバットマンを抱いているわけですから(笑)。では、最後の質問ですが、村松さんはこの漫画にどんな思いがありますか?

子育ての大変さを面白さに

村松:子育ての話題は、よくニュースやSNSでも流れてきます。明るい話題もあるのですが、大変でつらい話題も多く、それを聞くのもまたつらかったりします。漫画にできることとして、子育ての大変さを面白く描いてみることができたらいいなと思っています。この作品を読んで、ジョーカーも大変な目にあっているので、笑って共感してラクになってほしいと思います。

大槻:最後に改めてこの「ワンオペJOKER」の紹介です。現在単行本1巻が販売中。週刊モーニングでは不定期連載中です。2巻は2022年2月発売予定です。子育て中の人も、そうでない人も楽しめるマンガです。ぜひ読んでみてください!
 

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