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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

静岡茶の祖・聖一国師のお噺し

2022年10月30日放送の「静岡市歴史めぐり まち噺し」は、静岡茶の祖・聖一国師のお噺しです。
語り:春風亭昇太

静岡市が「お茶の日」としている 11月1日は、静岡茶の祖と呼ばれる 聖一国師が生まれた日です。聖一国師は、建仁2年(1202年)、奥藁科の大川地区、栃沢に生まれました。

国師の生家である米沢家。毎年7月には、ここで福岡の夏祭り「博多祇園山笠」に届けるための、水をくむ儀式が行われています。博多に承天寺(じょうてんじ)を開山した聖一国師が、「祈とう水」をまいて、疫病を鎮めたのが起源とされるのが「博多祇園山笠」です。そこで2009年から、山笠の担ぎ手に「勢水(きおいみず)」としてかけられる水を、国師の故郷静岡から福岡へ届けるようになりました。

聖一国師は5歳のときに、久能山にあった久能寺にあずけられ、仏門に入りました。日本各地で修業を重ねたのちに、海を渡って宋へ留学し、お茶をはじめ、麺、墨蹟、書籍など多くの文化を日本に持ち帰りました。弘安3年(1280年)、79歳で亡くなり、生前の功績から、日本の僧侶として最高の栄誉である「国師」の号を贈られた聖一国師は、人生の終わりにこんな言葉を残していました。

「世の中の人たちのためになろうと 79年悟りを開こうと努力してきたが仏は教えてくれなかった」。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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