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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

静岡の蕎麦文化のお噺し

2022年11月20日放送の「静岡市歴史めぐり まち噺し」は、静岡の蕎麦のお噺しです。
語り:春風亭昇太

蕎麦を中国から日本に伝えたのが、静岡市の藁科川上流、大川地区に生まれた高僧・聖一国師(しょういちこくし)です。

静岡茶の祖と呼ばれる聖一国師は、鎌倉時代に、うどん、蕎麦といった麺の文化を、もたらした人でもありました。

水の力で水車をまわし、石臼を動かす事で、一度に多くの粉を引くことが出来る製粉の機械「水磨様(すいまよう)」。これも、聖一国師が宋(そう)から持ち帰った技術と伝えられています。

静岡市の中山間地は蕎麦の栽培にむいていて、戦国時代から江戸時代にかけて、安倍川流域で蕎麦栽培が盛んであったと言われています。やがて、栽培の難しさから廃れてしまったようですが、家康公も食していたであろう静岡の在来蕎麦が山間部で受け継がれていたことがわかっています。

聖一国師が生まれた大川地区でも、「大川100 年そばの会」が、今年も種をまき、蕎麦の花を咲かせます。

駿府城公園の近くに店を構える、慶応2年(1866年)創業の蕎麦の老舗では創業当時の味を再現した「駿府江戸そばつゆ」を味わうことができます。

徳川慶喜公と共に江戸から静岡へ移ってきた客たちの要望で江戸風に仕立てたという、そばつゆの味は、慶喜公をはじめ、勝海舟、山岡鉄舟にも愛されたといいます。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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