
オクシズの神楽のお噺し
語り:春風亭昇太

芸能の聖地、静岡浅間神社の舞殿で開催される大神楽祭。静岡市の中山間地「奥静岡」、通称オクシズに伝わる神楽の数々がここに集います。
年の初めに一年の安泰・豊作を願い、盆には先祖を迎え、収穫の秋には豊かな実りに感謝する。静岡市内には、四季折々の様々な民俗芸能や行事が伝承されています。それらの多くは江戸時代から地域の人々によって脈々と受け継がれてきたものです。
中でも特に華やかで芸術性が高いと言われるのが、葵区の清沢地区に伝わる「清澤の神楽」。「湯の舞」「須佐之男の舞」など24の演目が継承されています。
伝来の過程や、地域での交流の中で変化したり、土地の生業の様子を取り込んだりすることで、それぞれの神楽には地域ごとの特徴が生まれました。
駿府にある静岡浅間神社が中心となって神官たちの交流が行われたことも、各地の神楽の伝承に影響を与えたと考えられています。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。
静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)