
8月14日、15日。提灯の灯かりがともる東雲寺(とううんじ)に有東木の人々が集まってきました。始まったのは盆踊り。有東木の盆踊りには、男性だけの男踊りと、女性だけの女踊りがあり、それぞれ太鼓を伴奏に、踊り手たち自ら歌いながら輪になって踊ります。輪の中央には中踊り。お城をかたどった美しい燈篭を頭にのせた踊り手が場を盛り上げます。
現在に伝承されているのは、男踊りが10演目、女踊りが13演目。ササラやコキリコと呼ばれる古くからの楽器を打ち鳴らしながら、お盆の2晩毎夜12時近くまで歌い踊り続けます。
最後の演目「なぎなた踊り」が終わると踊り手たちはそろって村の辻に集まり、火を焚いて先祖の霊を送り出します。「盆踊りはご先祖さんと一緒に踊るもの」と有東木の人々は言います。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。