2024年春は同時に4本!?この️1年で静岡県が舞台のアニメが8本に? 来年も“聖地”静岡がアツい
7月クールには、アニメ化に際して舞台が浜松市に設定された『夢見る男子は現実主義者』、実在の沼津市の風景を参考にした架空のまち“ヌマヅ”が舞台の『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』の2本が同時に放送されました。
大井川!!\('ワ')/流域が登場?『ゆるキャン△ SEASON3』
そして、さらに来年2024年4月から、静岡県が舞台になると見込まれる作品が4本放送されそうなことが分かりました。1本は山梨県の峡南地域をメインの舞台としながら、静岡県内も多数登場する、言わずと知れた大ヒットコンテンツ『ゆるキャン△』のアニメ3期に当たる『ゆるキャン△ SEASON3』です。2023年10月に公開されたイメージビジュアル第1弾では、大井川鐵道千頭駅の井川線ホームを前に自撮りするなでしこの姿が描かれており、原作の進行通り大井川流域が舞台になるであろうことが示唆されていましたが、11月30日に公開されたティザーPV第2弾では、大井川鐵道や沿線の風景がはっきりと描かれていました。
ファン待望のアニメ化、県西部が舞台?『となりの妖怪さん』
2本目は、妖怪・人・神様がふつうに暮らす架空のまち“縁ヶ森町”の日常を描いた作品『となりの妖怪さん』です。ほのぼのとした雰囲気が幅広い世代に支持されている人気漫画が原作で、かねてからアニメ化が発表されていましたが、2024年4月から放送されることが11月29日に告知されました。作者のnoho先生は県内在住で、遠州地域の伝説・風習などから着想を得て本作を描いたことを、単行本の後書きや取材などに明らかにしています。同時に公開されたアニメのティザーPVでは、広大な茶畑に防霜ファンが立ち並ぶ静岡らしい風景が描かれているほか、磐田市に本店のある老舗和菓子店「又一庵」の紙袋が登場しており、アニメ版においても舞台は遠州地域に設定されているとみられます。
富士スピードウェイに伊東温泉競輪も 2024年春は同時に4本放送?
『ゆるキャン△ SEASON3』『となりの妖怪さん』の2本に加え『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』も県内が舞台として登場する公算が大きいアニメです。公開中のPVでは富士山と富士スピードウェイが描かれており、それ以外にどこまで県内が登場するかは分かりませんが、少なくとも重要な舞台の一部として小山町の富士スピードウェイが登場することは間違いないでしょう。そして、こちらもどこまで県内がモデルになるかは未知数ですが、女子競輪を題材としたアニメ『リンカイ!』も、伊東市が登場することが考えられるアニメです。というのも、主人公は伊東温泉競輪所属の女子競輪選手で、実家が温泉旅館という設定になっているからです。
静岡舞台のアニメが1年間で計8本!?
これにより、2023年7月からの1年間で、静岡が重要な舞台として一定程度登場しそうなアニメ作品は以下の8作品となりそうです。現在までに放送されている4作品では、現状『星屑テレパス』以外の3作品は舞台モデルマップの発行やイベントなど、オフィシャルな地域とのコラボも実施されており、『星屑テレパス』も原作漫画の立地モデルとされる清水灯台を中心に、いわゆる“聖地巡礼”が盛んに行われています。【2023年夏(7月期)】
『夢見る男子は現実主義者』 浜松市
『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』 沼津市
【2023年秋(10月期)】
『オーバーテイク!』 御殿場市・小山町
『星屑テレパス』 静岡市
【2024年春(4月期)】
『ゆるキャン△ SEASON3』 大井川流域?
『となりの妖怪さん』 遠州地域?
『HIGHSPEED Étoile』 小山町?
『リンカイ!』 伊東市?
8本以外にも?実はあのサッカーアニメも
メインはヨーロッパなので、主たる舞台ではないですが、2023年10月から放送中のアニメ「キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編」でも、静岡県にある架空のまち“南葛市”が幾度も登場します。富士山が頻繁に登場し、静岡らしく描いてはいるものの、あくまで架空のまちというのが南葛市の基本的な描き方ではあるのですが、7話では静岡市にある静岡鉄道の日吉町駅前をモデルにしたと思われるカットが登場しました。
また、2023年7月から放送中の『呪術廻戦』第2期の1話(通期では25話)では、実在の風景がモデルではないとみられるものの、心霊スポットとなっている洋館の所在地が浜松市という設定でした。10月から放送中の『MFゴースト』でも、熱海について言及されるシーンがあります。
あとは言わずもがな『ちびまる子ちゃん』は旧清水市(静岡市清水区)が舞台の作品ですし、こうしたものも含めれば、静岡が一部だけでも登場するアニメは1年で10本以上ということになりそうです。
来年も続きそうな静岡県への聖地巡礼ブーム
このように一部に限り県内がモデルとして登場するケースもありますし、まだ放送情報が明らかになっていない作品もあります。筆者が見落としているものもあるでしょうし、静岡登場アニメはさらに増えることも考えられます。いずれにしても、現在放送中が2作品、さらに今後、静岡が一定程度舞台として描かれそうな作品が4作品あり、ここ数年続く静岡県内における舞台探訪・聖地巡礼の盛り上がりは、まだまだ続きそうな予感です。
(文:深夜の天輔星)
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