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7月のアニメ放送を前に『幻日のヨハネ』で熱を帯びる沼津市!まだ放送前だけど…聖地巡礼本にPV探訪!?ファンや地元の高まる期待

2023年7月から始まるアニメ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』が、放送開始まで1カ月を切り、異世界にある架空のまち“ヌマヅ”のモデルである静岡県沼津市が、早くも盛り上がりを見せています。

『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンにはお馴染みの「つじ写真館」。店先にはアニメ化を祝したのぼりが


『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』は、沼津市が舞台モデルとなっている『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフ作品です。2020年にイラスト連載がスタートし、漫画連載・ラジオ配信等、様々な企画が展開される中、2023年7月からアニメ放送がスタートする予定となっています(WEB配信は6月下旬から)。

これまでの『ラブライブ!シリーズ』とは一線を画す異世界を舞台としたファンタジー作品ですが、2023年6月4日に予告PV第2弾が公開され、アニメ版も実在の沼津市の風景をモデルにしていることが明確になると、ファンらがすぐに反応。放送開始前にも係わらず、モデル地の特定やいわゆる“聖地巡礼”が始まっています。

“ヌマヅ”は沼津!?異世界ヌマヅのモデル地を求めて沼津市へ

蒸気機関車関連の記念碑らしきものがPVに登場した沼津駅南口。『ラブライブ!サンシャイン!!』ではその脇でヨハネが…


2分弱のPVで登場したモデル地と思われる場所は、JR沼津駅周辺や狩野川に架かる御成橋、沼津仲見世商店街など。いずれも『ラブライブ!サンシャイン!!』で沼津市を訪れたことがある人には、お馴染みのスポットです。

こうしたモデル地を訪れたファンの中には、6月4日午後10時のPV第2弾公開後1時間も経たない内に、場所を特定し深夜の沼津市を巡ってSNSにアップしたという強者も。“舞台探訪・聖地巡礼”を趣味とする界隈では「最速探訪」などと称されているそうですが、本作で最速探訪をしたとみられる沼津市在住の“しんぱっつぁん”さんに話を聞きました。

「初めて見た興奮のまま探訪したら感慨深いと思って」PV公開直後のモデル地訪問

マルサン書店仲見世店跡にカメラを向ける“しんぱっつぁん”さん。PV公開後40分後にはこの場所に


すぐに舞台モデルを訪れていましたが?

「場所がすぐに分かってすぐに行ける場所だったので。PVを初めて見た興奮のまま現地を探訪したら感慨深いだろうなぁと思って、夜の散歩がてらに出かけました。放送直後に現地に向かう舞台探訪仲間がいて、すごいなと思っていたので、彼らのように最速になったら面白いかな?ぐらいの軽い気持ちでした。」

実在の沼津のまちをモデルとしたと思われる風景が出てきて、どんな気持ちでしたか?

「特に何の補足的な説明もなく沼津をフィーチャーした世界「ヌマヅ」が出てくるアニメが放送されるに至ったのが、沼津と一緒に8年間『ラブライブ!サンシャイン!!』とファン、そして僕らの走ってきた道のたどり着いた場所なんだなと思いました。」

御成橋がモデルとみられる橋もPVに登場。“しんぱっつぁん”さんは公開1時間半後には比較画像を現地でSNSにアップしていた


沼津市在住ということですが、地元の人間として本作への期待のほどはいかがですか?

「沼津市民にはある程度、『ラブライブ!サンシャイン!!』というものがあるということまでは知られていると思います。地域活性化とか経済効果とかそういうのは一旦脇に置いて、『幻日のヨハネ』で身近な場所がアレンジされて出たら、みんなで素直にウキウキしましょう!」
 

今後のご予定は?

「ストーリーが進む中で、出てくるモデル地を予想していこうと思います。例えば、自分の出身の地区にある沼津100選のひとつ・門池が伝承にあるように、ドラゴン夫婦が棲むカドイケとして出てくると予想しています。ただ、大体こういう予想は外れるものです(笑)。また、絶対に“最速”とまでは思っていませんが、どこかが分かったアニメ中のモデル地には、できるだけ早いうちに行ってみたいです。」

夏コミで「聖地巡礼本」を頒布予定のサークルも

C102の当選報告ツイートの画像(画像提供:サークル「地球の潜り方」代表 “れもん。”さん)


一部ファンが早くも“聖地巡礼”で沸く中、2023年8月12日・13日に開催される夏の「コミックマーケット(C102)」の参加サークルの当落情報をチェックしていると、『幻日のヨハネ』の聖地巡礼本の頒布を予定しているサークルが。

夏コミが開催される8月中旬はアニメの放送真っ只中、入稿締切を考えると過酷な制作スケジュールに思えますが、それでもこのタイミングで新刊を出したいと考えた旅行系サークル「地球の潜り方」の代表“れもん。”さんに話を伺いました。

沼津市中心部ではいたる所にポスターやのぼりが。地元商店街の期待の高さを“れもん。”さんも感じているという。
 

新刊頒布のタイミングは、アニメ放送中かと思いますが?

「ヤバいです(笑)。入稿の締切が最終話前に終わることは確定しているので…。逆にカット合わせ(※登場シーンを同じ場所同じアングルで撮影して写真で再現する行為)にはこだわらずに、沼津と“ヌマヅ”の魅力を伝えられるような構成にしたいと思ってます。」
 

どうして「聖地巡礼本」を出そうと思ったのですか?

「『ラブライブ!サンシャイン!!』が地元沼津を舞台にしており、その流れで今作も活動することにしました。沼津に来てくれるファンの方に作品をより深く楽しめるように、彼女たちの日常を伝えられたらと思い、この活動を開始しました。」


夏コミに向けての意気込みを教えて下さい。

「現時点で進捗率は0%です。本のかたちで出せたら褒めてください(笑)。」

「Aqoursと同じ様に盛り上がって」観光関係者からも期待の声

三の浦総合案内所。この日は、6月13日の小原鞠莉の誕生日を祝うファンがたくさん訪れていた。


ファンの期待が高まる中、沼津市の商店・観光関係者らも『幻日のヨハネ』によって沼津市を訪れる人が増えることに大きな期待を寄せています。

今でも週末は『ラブライブ!サンシャイン!! 』のファンが1日100~300人ほど訪れるという内浦地区にある観光案内所、三の浦総合案内所の大村文子さんは、「Aqoursと同じ様に盛り上がってもらって、今まで以上に人が増えたら嬉しい」と話していました。

三の浦総合案内所の大村文子さん。案内所の中は『幻日のヨハネ』関連のグッズ展示も増えてきている。

『ラブライブ!サンシャイン!!』とコラボ 沼津市制100周年も間もなく

『幻日のヨハネ』による盛り上がりと並行して、2023年7月に迎える沼津市の市制100周年も熱を増しています。

『ラブライブ!サンシャイン!!』とコラボして作成した100周年を祝うコラボポスターは、一般販売もされ、『幻日のヨハネ』のポスターやのぼり以上に街中に溢れています。また、7月8日にキラメッセぬまづで行われる100周年記念イベントでは、『ラブライブ!サンシャイン!!』の関連イベントが予定されていて、詳細が未だ明らかにならない中、そのステージ内容にファンの注目が集まっています。

7月に向けて熱を増す、沼津市と『幻日のヨハネ』。

この夏は、“トカイ”に負けない魅力をたっぷり備えた風光明媚な港町に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文:深夜の天輔星 )

静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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