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西から東まで静岡県舞台のアニメが4作品!? 2023年下期は空前の静岡“聖地巡礼”ブームに?

2023年も早いもので半分が経過し、下半期に入りました。7月クール放送の夏アニメが出揃い、10月クールに関しても、放送・配信情報がかなり出てきています。

浜松市西区の弁天島海浜公園に設置された『夢見る男子は現実主義者』のパネル


そんな中、2023年7〜12月の下半期だけで、静岡県が主な舞台となりそうな作品が現状分かっているだけで4作品もあり、一部のアニメファンや舞台探訪・聖地巡礼界隈をざわつかせています。

・『夢見る男子は現実主義者』 浜松市 7月頃放送開始
・『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』 沼津市 7月放送開始
・『オーバーテイク!』 御殿場市・小山町 10月放送開始
・『星屑テレパス』 静岡市? 10月放送開始

浜松市が舞台モデルに選定『夢見る男子は現実主義者』

浜松市内の観光施設や案内所には『夢見る男子は現実主義者』の案内冊子やポスターが


『夢見る男子は現実主義者』は、おけまる氏がインターネット上の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載しているライトノベルが原作です。原作小説には特定の舞台モデルはありませんでしたが、2023年夏から放送のアニメでは、浜松市が舞台モデルに選ばれました。

浜松市は「浜松市がモデル地となる新作アニメについて」と題して、当時の鈴木康友市長が2022年11月29日の定例会見で、市がアニメの舞台に選ばれたことを発表するなど、アニメをきっかけに多くの人が浜松市を訪れることに大きな期待を寄せています。2022年の年末には、浜松市が東京ビッグサイトで開催された同人誌即売会「コミックマーケット101」に出展して本作のPRを行うなど、市の力の入れようが窺えます。

「ラブライブ!サンシャイン!!」のスピンオフ『幻日のヨハネ』

沼津あげつち商店街に掲げられたアニメ化を祝う幕。市内ではのぼりも目立ち、放送に向けて盛り上がっている


『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』は、沼津市が舞台となっている「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式スピンオフです。ただし、本作の舞台は沼津ではなく“ヌマヅ”。沼津と同じく海と山に囲まれた風光明媚な港町である異世界 "ヌマヅ"を舞台としたファンタジー作品です。

2023年6月4日に公開された第2弾予告PVでは、JR沼津駅南口にある国鉄沼津機関区の記念碑を参考にしたと思われるモニュメントや、御成橋、沼津仲見世商店街の一角がモデルと思われるカットが登場するなど、異世界を舞台としながらも、沼津市の実在の風景をモデルとして描いている作品であることがはっきりしました。

PVが午後10時過ぎに公開されるや否や、真夜中の渋谷や沼津のモデル地を訪れてTwitterにアップする猛者も確認されており、本放送後には多数のファンが“ヌマヅ”こと沼津に訪れるであろうことを予感させました。

モータースポーツファンも注目のオリジナルアニメ『オーバーテイク!』

御殿場市役所の入口に貼られた『オーバーテイク!』のポスター


2023年10月から放送予定の『オーバーテイク!』は、アニメファンだけでなくモータースポーツのファンからも注目を集めている、F1を頂点とするフォーミュラカーレースの入門カテゴリー「F4」を舞台としたオリジナルアニメ作品です。

すでに公開されているプロモーション映像には、小山町の富士スピードウェイや御殿場市の国道などが描かれていて、御殿場市内、小山町内には本作をPRするポスターも貼られています。

原作は静岡市が舞台 ロケットに夢をかける女子高生の青春物語『星屑テレパス』 

原作に登場する静岡市某所。WEB上には舞台モデルを紹介したブログやTwitterの投稿も


「まんがタイムきらら」に連載中の大熊らすこ氏の漫画が原作の『星屑テレパス』は、2023年10月から放送予定。女子高生たちが宇宙を目指してロケットをつくる熱い青春物語です。

原作では静岡市内の実在の風景が描かれていて、きらら系作品のファンやモデル地の特定を試みる舞台探訪勢などを中心に、いわゆる“聖地巡礼”がちらほら行われている状態です。アニメ版はビジュアルがまだほとんど公開されていないので、現状ではアニメでも静岡市が舞台になるのかは分かっていません。

まだある、今後放送の静岡県登場のアニメ

大井川鐵道は原作漫画の『ゆるキャン△』とのコラボを行っている


紹介した4つのほかにも、2023年放送予定の『MFゴースト』では、原作で熱海市がレースの舞台の1つとして登場しています。アニメの進行的に熱海市が登場するかは微妙なところではありますが。

また、2022年10月にアニメの第3期制作が発表された『ゆるキャン△』も、遠くない未来に放送があるものと思われます。こちらは原作の通りであるならば、大井川流域が舞台の1つとなる見込みです。

舞阪町観光協会に展示されている浜松舞台作品のポスター類。『夢見る男子は現実主義者』が加わっていた


アニメにかかわらず小説や映画・ドラマでも、身近な場所が舞台として描かれている作品には、特別な想いが湧くものです。ふだんアニメは観ないという方も、これを機にご覧になってみてはいかがでしょうか。

(文:深夜の天輔星 )

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静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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