【岡野大嗣さんの歌集「音楽」】いい友達になれそうだ
タイトルとは裏腹に、音楽を正面から扱った歌集ではない。「東京から少しはなれたところにすみはじめて」(カーネーション「Edo River」)、「きみ」と犬がいる。そんなサバービアンの生活。そして、あちこちから音楽がダダ洩れている。樋を打つ雨音に「単音弾きのギターリフ」を聴き取り、木陰の大工たちを「大所帯バンドのジャケみたい」と形容。シガーロス、ストロークス、スピッツ、「ピアノのきれいなhip-hop」…。嗚呼、いい友達になれそうだ。(は)
静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。