【野村喜和夫さんの詩・エッセー集「花冠日乗」】 都市の静けさが伝わる
日本中がパンデミックで右往左往する2020年春の、野村さんの日常と思考。朝岡英輔さんの写真、小島ケイタニーラブさん(浜松市出身)のピアノ曲との協働による一冊。3年後の現在、読み返すと「不要不急の外出控えて」の日々が別の国の話のように感じてしまう。ウイルスを「花冠」と名づけ、軟禁されたわが身を散歩で解放する野村さん。羽根木公園、井の頭通り、方南町歩道橋…。言葉を尽くせば尽くすほど、都市の静けさが伝わる不思議。(は)
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