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静岡新聞教育文化部

【野村喜和夫さんの詩・エッセー集「花冠日乗」】 都市の静けさが伝わる

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、11月9~12日に三島市で行われる「2023年しずおか連詩の会 in 三島」に参加する詩人野村喜和夫さんの詩・エッセー集「花冠日乗」(2020年、白水社)。

日本中がパンデミックで右往左往する2020年春の、野村さんの日常と思考。朝岡英輔さんの写真、小島ケイタニーラブさん(浜松市出身)のピアノ曲との協働による一冊。3年後の現在、読み返すと「不要不急の外出控えて」の日々が別の国の話のように感じてしまう。ウイルスを「花冠」と名づけ、軟禁されたわが身を散歩で解放する野村さん。羽根木公園、井の頭通り、方南町歩道橋…。言葉を尽くせば尽くすほど、都市の静けさが伝わる不思議。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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