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オノマトペによって生まれる、嬉しい相乗効果

声に出して楽しみたいオノマトペについて、オノマトペ研究家で朝日大学教授の藤野良孝さんに、「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。藤野さんは、日々の暮らしの中で使われるさまざまなオノマトペの使用実態と、その効果について多角的に研究されています。
※11月24日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

オノマトペとは

鉄崎:「オノマトペ」とはどういう言葉なのか教えてください。

藤野:フランス語で擬声語の意味で擬音語と擬態語の総称のことを言います。擬音語は、人や動物の声、ものや自然の音を模写して表現します。擬態語は、物事の状態や心情の様子を音に例えて表現したものです。よく間違われやすいのが、感動詞の「もしもし」「ええ」などの呼びかけや応答です。日本語のオノマトペの数は、約5,000語あるそうで、すごく多いんですよ。

山﨑:「オノマトペ」を研究しようと思ったきっかけは?

藤野:小学生のときに読売ジャイアンツが好きな父に野球を教わったことが関係しています。長嶋茂雄さんの大ファンだった父は、野球の教え方が長嶋流でした。「ヒューッと来たボールをパーンと打ちなさい」という具合でした。こういった擬音語、擬態語の教え方が本当に選手に伝わっているのか、どのようなメカニズムで理解されているのか不思議に感じ、その深層心理を解明しようと思ったのが研究の始まりです。

山﨑:なるほど〜。面白い!

魔法のようなオノマトペの魅力

山﨑:藤野さんの思う、「オノマトペ」の魅力を教えてください。

藤野:行動や心に働きかける魔法のような力があるところです。「オノマトペ」を心の中で唱えたり聞いたりするだけで脳に働きかけます。

それだけでなく、ダイレクトに行動に働きかけることも魅力なんです。例えば、作業への取り掛かりが遅い学生に対して、「早くやって!」といってもダメなんです。「サクサクやって」や「パパっとやって」というようにダイレクトに身体に働きかけることによってスピードが変わります。

鉄崎:それはわかる気がします。ラジオの仕事をしていると、文だけでずっとつないでしゃべるよりも、途中で「オノマトペ」を取り入れることでより臨場感や感情が伝わる気がします。それでは、何千とある中から選ぶのは大変だったと思いますが、オノマトペを心から愛する藤野先生の好きな「オノマトペ」ベスト3を教えてください!

藤野先生が選ぶ、好きな「オノマトペ」ベスト3!

第3位「ピーン、シャン」

藤野:使い方は、外や人前に出るときに、「ピーン、シャン」と自分にセルフトークをします。音のイメージ通りに姿勢がよくなり、しっかりとした自分をつくれます。私も授業に行く前に「ピーンのシャン」と自分に唱えるようにしています。これを自分に唱えるだけで若々しく、できる人だと思われる印象になります。

第2位「にゃー」

藤野:ストレッチで筋肉を動かしてやわらかい身体にすると、基礎代謝が上がり血行が良くなりますよね。その際、より身体をやわらかくすることができるのが「にゃー」というオノマトペなんです。以前小学6年生を対象に前屈の実験をしたところ、何も言わないときと比べ、「にゃー」と言いながら行った前屈は3.4センチ記録が伸びました。身体の代謝を高め、痩せる体質をつくる力が「にゃー」にはあるんです。

第1位「にーこっ」

藤野:使い方はとっても簡単で「おはようございます」や「お疲れさまです」という挨拶の後に、心の中で「にーこっ」とつぶやいてみてください。にー、で自然と口角が上がり笑顔が作れます。僕は、社会では第一印象より第二印象が大事だと思っているんです。挨拶の初めだけ笑顔を作るだけでなく、終りも笑顔をつくれると、いい印象を与えられると思っています。人は鏡の関係だと言われているので、自分が笑顔でいると相手も笑顔になります。そうすることで印象もよくなり、人間関係もプラスに働きますよ。

書籍『心と脳がぐんぐん育つ!わくわくおんどく』について


山﨑:最近出版されたオノマトペで子どもの心と脳をぐんぐん育てる楽しい音読本、『心と脳がぐんぐん育つ!わくわくおんどく』(高橋書店)はどんな本ですか?

藤野:読者のみなさんが「オノマトペ」の魅力をジンジン感じられるように、特に文字の配置やフォントの種類、色の表現にとことんこだわりました。

鉄崎:絵がいっぱいあってかわいくて、子どもが読みやすい本だよね。

藤野:イラストがとってもかわいくて、キュンキュンしちゃうと思います。目で見ても声に出しても両方で楽しめる1冊となっていますので、ぜひお手にとってみてください!

鉄崎・山﨑:藤野先生ありがとうございました!
今回お話をうかがったのは……藤野良孝さん
オノマトペ研究者。博士(学術)。絵本専門士。
朝日大学教授。早稲田大学オープンカレッジ講師。スポーツ、ビジネス、料理、子育て、絵本、日常生活などで使われるさまざまなオノマトペの使用実態とその効果について多角的に研究している。著書に『毎日の生活が楽しくなる「声の魔法」1巻~3巻』(くもん出版)など多数。
 

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