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SBSラジオ WASABI

せわしない年末年始こそ聴きたい、クラシック音楽。

清水フィルハーモニー管弦楽団・バイオリニスト兼ビオリストの剣持秀紀さんに「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。
※12月22日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

店内には4000曲のクラシック音楽♪名曲カフェ&バー


鉄崎:清水フィルハーモニー管弦楽団とはどんな楽団ですか?

剣持:静岡市清水区を中心に活動する社会人のアマチュアオーケストラです。

山﨑:剣持さんはクラシック音楽好きなのが高じて「アマデウス」(静岡市清水区)という名曲カフェ&バーをプロデュースされたんですよね?

剣持:清水フィルハーモニー管弦楽団の団員が店を始めたいというのでクラシックをかける店を作ろうということで始めました。店名の「アマデウス」はモーツァルトの名前にちなんで名付けました。

店の外装は、オーストリアのザルツブルクにあるモーツァルトの生家と同じ色にするなどこだわり、私が持っているモーツァルトのCDやLPを提供しました。
 

年末年始に聴きたいオススメ3選

1、チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」


鉄崎:聞くときのポイントはありますか?

剣持:チャーミングな曲なので楽しみながら聴いてください。

(音楽流れる)

剣持:今聴いたものは、指揮アンドレ・プレヴィンでロンドン交響楽団が演奏しています。

鉄崎:指揮者と楽団によっても曲の雰囲気は変わりますか?

剣持:全然違います。実は、去年の11月に清水フィルハーモニー管弦楽団も森本バレエ研究所さんと合同で「くるみ割り人形」の全幕公演を行ったんですよ。
 

2、ヨハン・シュトラウス2世作曲「こうもり」序曲


剣持:この曲はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでよく演奏されます。

(音楽流れる)

剣持:これは実は、私が学生時代に京都大学交響楽団で活動していたときに弾いたもので指揮は井上道義さんです。
1990年なので30年以上も前のものなんです。

鉄崎:クラシックは聴いていて、起承転結がわかる物語のようでほかの音楽にはない魅力ですよね。

最後の曲に行く前に普段クラシックを聞かない僕らにアドバイスをお願いします。

剣持:まずは、良いと思ったものは何でも聴いてみてください。自分の好きなものがあれば掘り下げて聴いたり、いろいろな演奏者のものを聴いたりするのもオススメです。
 

3、ベートベン作曲「第九」


(音楽流れる)

剣持:この曲は1989年にベルリンの壁の崩壊を記念して、ドイツがひとつになる高揚感の中で、東側西側の合同オーケストラが12月25日のクリスマスに演奏した曲なんです。指揮者はレナード・バーンスタイン。

第九の歌詞には、「すべての人類が兄弟になる」という意味が込められています。

鉄崎:そんなドラマチックな背景があったなんて感慨深いですね。
今回お話をうかがったのは……剣持秀紀さん
1967年旧清水市生まれ。高校の部活でバイオリンを始め、学生時代は大学のオーケストラにどっぷりとつかる。就職とともに静岡県に戻ってきて、清水フィルハーモニー管弦楽団に入団。浜松市に本社がある会社に勤務。清水区から通勤しているが、最近はほぼテレワーク。週末はオーケストラの練習と畑仕事に没頭。
 
 

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