芦田愛菜さんはどのように育ったのか
菊池:芦田愛菜さんに、来春医学部進学の内定報道が飛び出しました。この時期に内定は早すぎるだろうという声もあり真相は藪の中なんですが、それほど愛菜さんの進路は注目されているんです。6月23日の誕生日で18歳、新成人になったばかりの愛菜さん。「あの愛菜ちゃんが新成人!」と、親戚のおばさんのような気持ちで見守っています。牧野:本当に! 小さな頃、ダンスを踊っていた愛菜さんが大きくなって。会見などの様子も立派ですよね。
菊池:他の同年代の子たちと比べても違いますよね。語彙力があるので、これが10代の言葉なの?というような驚きがあります。そこで今回は、愛菜さんの教育法を深堀してみたいと思います。
しっかり覚えた7つの言葉
菊池:愛菜さんがまだ注目される前、当時5歳の愛菜さんを取材したことがあるのですが、5歳にして敬語も使えるし挨拶がしっかりできていたんです。牧野:どうすればそんなふうに育つのか、教えてもらいたいです。
菊池:お母さんが7つの言葉をしっかり言えるようにと、小さな頃から教えていたそうなんです。「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」「わかりません」「お願いします」「知りません」。2歳から子役事務所に入っていたので、仕事をする前提での言葉なんだと思うのですが。
牧野:厳選7つのなかに「わかりません」「知りません」が入っているのがすごいですよね。
菊池:「常に自分の気持ちを答えられるように」と言われて育っているので、愛菜さんは5歳にしてそれができていたんです。「よろしくお願いします」「わかりません」と、はっきり自分で言っていました。
牧野:私も子どもに教えているつもりなのですが、いざ他の人と会うと、恥ずかしがって私の後ろに隠れたりします。見ず知らずの人に対し、普段通りのことをするというのは子どもにとっても難しいですよね。
本を読むことがルーティーンに
菊池:うちの子も小学5年生ですが、恥ずかしがってなかなか難しいですよね。ほかにも愛菜さんは、読書家としても知られています。小学生の頃から月に30~50冊は読んでいて、年間300冊以上は余裕で読んでいるという話も前々からありました。今、愛菜さんに、どうやって本好きになったのかを聞いても、覚えていないそうなんです。歯磨きやお風呂に入るのと同じように、本を読むことがルーティン化されていると。そういうことをするのも、お父さんお母さんたちの努力があってですよね。牧野:愛菜さん自身の努力もあるでしょうけど、身近に本があって、すぐ手に取って読める環境を両親が作ってあげたというのも大きいでしょうね。
菊池:お母さんたちが図書館に行って、何冊も借りてきていたそうです。
牧野:それはお金もかからずにいいですね!
わからなかったことはその日のうちに解決
菊池:あとは家に黒板があったそうで、その日に学校でわからなかった漢字や算数の問題を書いていたそうです。そしてお母さんと、何がわからなかったのか、わかるまで覚えたり解いたりして、自分の中で解決したら全部消すという作業をしていたそうです。牧野:わからなかったことを放置しない、その日のうちに解決する。これは一流のスポーツ選手がやっていることと一緒ですね!
菊池:それがまた、めんどくさいんですよ(笑)。
牧野:簡単なようでできないですからね。
菊池:小5くらいの算数になってくると、あれ、なんだっけ?というのもあって。
牧野:教える側の親の学力も問われてくるし、そこで親も再教育されているというね(笑)。
趣味と勉強をリンクさせる
菊池:現在の愛菜さんは西洋絵画にも興味を持っているそうなんですが、世界史の授業で大好きな西洋絵画の舞台裏と時代背景が繋がるのがすごく楽しいんだそうです。自分の趣味とうまくリンクすると本当に伸びますよね。牧野:本当に好きだったら教科を越えていくんですね。絵と世界がつながったり、今はボーダレスで教科を越えていく時代ですね。
菊池:あとは、家に人体模型があったり魚の標本があったり、目で見て触れるものが家にあるというのも芦田流なのかなと思います。
牧野:本物がそこにあると違いますね。
菊池:芦田家の教育法にはなるほどと思うことがたくさんあります。将来は、病理医になっていろんな人を救いたい、病理医もできる女優というのが夢と、まだまだ芸能界にいてくれるようでよかったなと思います。また、所作が美しい女性、立ち居振る舞いがきれいな女性に憧れると話していました。すでにそんな女性になっていると思いますが、私としては今後、どういう男性と熱愛報道があるのかが気になります(笑)。
牧野:愛菜さんの会話についていける男子がどれくらいいるのかというね。
菊池:牧野さんでもタジタジですよね(笑)。
牧野:絶対無理です! すばらしい人にはすばらしいお相手がいるのでは?と思うので、楽しみにしています!
今回、お話をうかがったのは……菊池真由子さん
東京都生まれ、東京アナウンスアカデミー卒業。卒業後、ケーブルテレビ局のグルメ・旅番組のリポーターに。日本テレビ『レッツ!』でワイドショーリポーターとなり、その後も同局『ザ!情報ツウ』『スッキリ!!』などにレギュラー出演した。取材現場での積極的な姿勢と鋭い質問で、“現場の爆弾娘”の異名をとる。現在は1児の母として育児をしながら、取材や番組出演をこなしている。