
文具ライターが厳選!贈り物にもおすすめの春の新作文具
色鮮やかなペンに、コンパクトなノート!
新年度は、ウキウキ、ワクワクされている人も多いと思いますが、その手助けに文具を使ってみてはいかがでしょうか? 今回は、文具を中心とした情報サイト「フムフムハック」の編集長で、週5で文房具店に通っていた時期があるほどの文房具好き! 文具ライターのやまぐちまきこさんに、SBSアナウンサー牧野克彦がお話をうかがいました。※価格はすべて税込です。
牧野:春のこのタイミングは、やまぐちさんも文具ファンのみなさんも触手が動く時期じゃないですか?
やまぐち:はい、春はやはり色鮮やかなアイテムがたくさん出るので、ついつい買ってしまいます。
牧野:やまぐちさんは、どのくらいのペースで文具店に行かれるんですか?
やまぐち:コロナ禍でも隙間時間を見つけてはちょこちょこ行っています。
牧野:それでは、新生活にオススメの文房具を教えてください!
1. ゼブラ「ブレン」限定色 3月7日発売

やまぐち:ゼブラの「ブレン」というペンは、ゼブラの独自開発の機構によって生まれたボールペンです。従来のボールペンでは書いたときに紙とペン先が接触すると振動(ブレ)が発生するんです。その振動を制御する「ストレスフリーな書き心地」を実現した新しいボールペンです。
牧野:いろんな色があるんですか?
やまぐち:春の6色、 きれいなローズピンクやシェルピンク、ミストグリーンのような色鮮やかなものが登場しています。
牧野:手元にあるんですが、本当に書いていてブレなくて。「ブレン」という名前は、”ブレない”からきてるんですね!
やまぐち:そうなんです!
牧野:書き心地がいい! しかもこれで165円というのはいいですね。ワンランク上の書き心地が味わえます。
やまぐち:ペン内部でインクの入っている中芯をしっかりと固定し、パーツの隙間をなくしてブレをなくしているため、書き心地がとてもいいと思います。
牧野:100円台のボールペンだと、普通はもうちょっとガタガタしている印象でしたが、これはいいですね!
2. ゼブラ「マイルドライナー」新色 3月22日発売

やまぐち:ゼブラの「マイルドライナー」というシリーズは、おだやか発色のラインマーカーです。蛍光ペンというと、蛍光の黄色やピンクとなるとドギツイ感じの発色のものが多いですが、「マイルドライナー」は、仕事の書類や勉強でマーキングしたいときに、目に優しい淡い色のペンとして人気を博しています。
牧野:蛍光ペンは、受験生などが「ここを覚えたい」というところにマーキングするので、より目立つように黄色!などのイメージが強かったですが、実際に書いてみたらマイルドな蛍光色なんですね。
やまぐち:そうなんです。従来の蛍光カラーだと目が疲れてしまうのですが、このマイルド色は、本当に淡く、ちょっと色がついているくらいで、とてもすてきです。
牧野:目立っては欲しいけど、そこまで目には強くないものを求める人にはいいですね。やまぐちさんは、どんな風に使っていますか?
やまぐち:仕事の予定のところにマーキングしたり、落書きしたところに色を塗ってみたり、色が多いので簡単なイラストを描いたりしています。
牧野:手元にピンクとブルーがあるのですが、ギラギラピンクではなく優しい春の桜の花びらのような色のピンクですね。今までのものとあわせて使うことでバリエーションが増えて、どれくらい強調するか差をつけることもできますね。この時期は、ペンの新発売が多いんですね。
やまぐち:特に今年は限定色や数量限定など、春は限定ものが増えています。
牧野:ペンはどんな基準で選んでいますか?
やまぐち:私はとにかく出るものはすべて買うのですが(笑)、やはり文房具屋へ行って実際に自分で触ってみたりするようにしています。
牧野:書き心地が気に入るかどうかは大事ですもんね。ペン以外では、オススメの文具は何かありますか?
3. マルマン「ジリウス ミニ」 2月25日発売

やまぐち:片手サイズの小さなルーズリーフ「ルーズリーフミニ」というシリーズが人気です。大人になってルーズリーフを使わなくなったという人も多いですが、キャッシュレス化や荷物が少なくなっている時代に、このコンパクトなルーズリーフがマッチしてきて、特に最近人気です。
牧野:ルーズリーフは、自分でページを増やしたり減らしたりできますもんね。学生時代は使う人も多かったと思いますが、大人がどのような使い方をしているんですか?
やまぐち:このサイズですと、PCの手前に横開きで置けるサイズになっているので、zoomなどでの会議をしながらメモをとったりと、コンパクトなメモとして使えるバインダーになっています。
牧野:パソコンに加えてこのミニサイズのルーズリーフを机に置くことができるんですね!
4. コクヨ「KOKUYO ME 第7弾」 3月2日発売

ソフトリングノート・プラスチック消しゴム・シャープペンシル・ボールペン・シャープ替芯
やまぐち:コクヨの「KOKUYO ME」は、文房具をアクセサリー感覚で組み合わせて楽しめるシリーズになっています。今まではノートはキャンパスノート、消しゴムはMONO消しゴムと、それぞれメーカーの色がでてしまうような感じでした。しかし、「KOKUYO ME」はフラットなデザインになったノート、ボールペン、シャープペン、消しゴムなどがあるので、統一感のあるデザインになっています。牧野:全部合わせて同じ色にすることですっきりして、視覚的にも集中できそうですね。
やまぐち:あとは、好きな色を組み合わせてコーディネート感覚で楽しめます。
牧野:年始の星占いでラッキーカラーはピンクと出たら、今年はピンクで統一するぞ!なんて使い方もありそうですね。
やまぐち:好きな色とか、ちょっと文具だとロゴが入っていたりしたのが、きれいなデザインになっているので、好きなものを持って組み合わせて楽しめるシリーズです。
牧野:面白いですね。その他、やまぐちさんが別の視点で、気になっている文具などありますか?
「PENON」(株式会社ペノン)のペン

牧野:株式会社ペノンは、新しいメーカーですか?
やまぐち:はい。環境に配慮した「エシカル文具」という新たなジャンルを開拓したペンです。ついに文房具にもエシカルの波が来たかという印象です。
牧野:エシカル……環境に配慮しているという意味ですよね?
やまぐち:はい、木材は森林認証されたものを使っていて、パッケージは脱プラスチックになっています。特にポイントなのが、替芯の回収からリサイクルまで全て無料というところ。これは文具業界で初だったりします。
牧野:全部回収しますよという取り組みまでしているんですか?

やまぐち:そうなんです。ペンの替え芯を買うと、替え芯が入っている袋が封筒になっていて、使ったペンの芯をその封筒に入れて送れるようになっています。
牧野:そういう取り組みはすごく目新しくていいんですけど、それだけだとだいたい失敗するじゃないですか。でも、このPENONがすごいのは、デザイン性も非常に高くて、メガネや小さなネクタイがペンについているようなデザインなっていますね。
やまぐち:フラッグ、メガネ、ネクタイなどプレゼントに1本渡したいようなデザインになっています。さらに、フラッグのデザインも刺繍作家さんがデザインしているのですごくかわいいです。
牧野:ですね。株式会社ペノンというメーカー自体初めて聞きましたが、面白い文具を作っているなと思いました。今回もありがとうございました!
今回お話をうかがったのは……やまぐちまきこさん
雑誌やWEBで活躍する文具ライター。NIKKEI STYLEで「今旬ときめきステーショナリー」が好評連載中。“読んでフムフム・ワクワクする”ライフハックコンテンツを「フムフムハック」にて発信中。
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