今、アナログ文具が見直されている!? この秋おすすめの手帳・文具4選
横型サイズの手帳にガラスペン、見直されるアナログ文具
今回は、この秋の文房具の最新トレンドをお伝えします! 文具を中心とした情報サイト「フムフムハック」の編集長で、週5で文房具店に通っていた時期があるほどの文房具好き! 文具ライターのやまぐちまきこさんに教えていただきます。
最新トレンドについて教えてください
やまぐちさん:手紙の需要やガラスペンブームも到来していて、「書くもの」がすごく人気ですね。牧野アナ:ガラスペンとはどういうものですか?
やまぐちさん:その名の通りガラスでできたペンなんですが、ペン先をインクに浸して書くつけペンの一種です。
そのほか毎年秋は手帳のシーズンですが、今年のトレンドはパソコンの前に置ける横型サイズのものや、体調記録管理ができるものなど時代にあった手帳がすごく増えてきました。
牧野アナ:オンラインで会議をするときにノートを置く場所がない、そこで横長の手帳になったわけですね。2022年用の手帳はどのような感じでしょうか? おすすめを教えて下さい。
1. ミドリ「プロフェッショナルダイアリー」
やまぐちさん:ミドリの「プロフェッショナルダイアリー」がすごくおすすめです! 先ほど話にもあがった、パソコンの前に収まる横長の「モバイルサイズ」が新登場しました。普段カレンダーで使っているような「月間ブロック」がメインなんですが、週ごとのタスクを書ける「ToDoリスト」や、テレワークの日を把握できるチェックボックスがついているのがポイントです。在宅ワークの日はチェックボックスを塗っておくと、あとで在宅ワークをいつ、何日間だったかなど、振り返ることができます。
牧野アナ:ミドリさんは文具の世界ではかなり有名なメーカーなんですね!
やまぐちさん:はい、クリップやシールなどさまざまなジャンルの文具を作っているメーカーです。
牧野アナ:なるほど。ほかにミドリの商品でおすすめはありますか?
2. ミドリ「ダブルスケジュール 体調管理」
やまぐちさん:今年の新作で「ダブルスケジュール 体調管理」という手帳が発売されました。「スケジュール管理」と「体調管理」がまとめられるようになっていて、「月間スケジュール」と「体調管理」のページが交互に15カ月分書けるようになっています。牧野アナ:新型コロナウイルス対策で免疫力もあげておきたい時期ですから、自分の体の変化も知っておきたいですもんね。
やまぐちさん:そうなんです。「体調管理」のページは縦軸で1カ月になっています。体温や体調、薬の記録、外出記録など、体に関することが1行でまとめられるので、あとでどういう行動をしたか振り返りやすい手帳です。
牧野アナ:自分で自分の体調について分析しやすそうですね。
やまぐちさん:普通の体調管理にもおすすめです。
牧野アナ:そして、さきほどガラスペンについてお聞きしましたが、ガラスペンのなかでおすすめを教えてください。
3. エルバン「ガラスペン つむぎ」
やまぐちさん:エルバンの「ガラスペン つむぎ」がおすすめです。ガラスペンは1本1本手作りなので、数万円代から高いと数十万円になってしまいますが、この「ガラスペン つむぎ」は3300円と、ガラスペンの中ではお手ごろな価格帯。自分用にもプレゼントにもおすすめの1本です。
4. セーラー万年筆の「万年筆用ボトルインク いざかやdays ~第一夜~」
牧野アナ:最近では、ユニークなインクも出てきていると聞くのですが?やまぐちさん:私のお気に入りなんですが、セーラー万年筆の「万年筆用ボトルインク いざかやdays ~第一夜~」という、居酒屋の雰囲気が楽しめるインクがあります。
牧野アナ:居酒屋の雰囲気をどう楽しむのですか!? お酒を飲みながら書きましょうというものではないですよね(笑)。
やまぐちさん:パッケージが居酒屋みたいになっているのと、インクの色合いを表現した「お品書き」がインクの名前になっていて、居酒屋の雰囲気が楽しめます。
<第一夜 お品書き>
ハマチのちあいの美しさ/ビールのおともはだだちゃ豆/ここの醤油はちょっぴり甘い/年季の入った親父の前掛け
牧野アナ:実際はどのような色なんでしょう。例えば「ここの醤油はちょっぴり甘い」だとどんな色がでますか?
やまぐちさん:本当に、醤油を紙にこぼしてしまったときのような色が再現されています!
牧野アナ:へー! じゃあ「ハマチのちあいの美しさ」は?
やまぐちさん:ハマチのちあいのような、赤ピンクの深みのある衝撃的なインクですね!
牧野アナ:それは居酒屋にいる感じになっていくかもしれませんね! この他にやまぐちさんが今、ハマっている文具などありますか?
人気文具柄デザインの付録がたまらない!
やまぐちさん:宝島社から、各種ブランドとの限定コラボアイテムなど豪華過ぎる付録が付いたムック本が出ているのをご存知ですか? そのなかに人気文具のデザインで作られたポーチなどが付録でつく「人気文具付録シリーズ」というものがあり、文具好きにはたまらない1冊なんです。累計100万部を突破するくらい大人気で、いくつか愛用しています。新作では、深緑色と黄色の絵柄でおなじみのマルマン「図案スケッチブック」の表紙がプリントされたじゃばらカードケースが付録になっています。大人気の絵柄なので、過去にはポーチやバッグも作られているんですよ。
牧野アナ:今回、やまぐちさんに教えていただいたものを振り返ると、ペンがあって手帳もあってアナログじゃないですか。今、世の中がデジタル化していくなかで、改めてアナログの文具が見直されてきているんですか?
やまぐちさん:すべてデジタルを使う人と二極化しているとは思います。でも、デジタルを使いつつアナログで管理したり、書いたら頭が整理されたというニーズもとても増えています。
牧野アナ:手書きは脳の整理にもいいといいますからね。みなさんも脳機能もうまく使いつつ、新しい文具を使ってみて下さい!
今回お話をうかがったのは……やまぐちまきこさん
雑誌やWEBで活躍する文具ライター。NIKKEI STYLEで「今旬ときめきステーショナリー」が好評連載中。“読んでフムフム・ワクワクする”ライフハックコンテンツを「フムフムハック」にて発信中。
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