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「メンタル」とは?つらい時期に自分のメンタルと向き合う方法

コロナ禍のメンタルケア

まさかこんなに続くとは思っていなかった、「コロナ禍」。さらに今の時期は年度末特有の忙しさや不安などでメンタルやられてるよ~!という方も多いのではないでしょうか? 今回はメンタルケアの方法を学んでいきましょう。パーソナリティの鉄崎幹人とSBSアナウンサー山﨑加奈が、メンタルケア心理士の村井智明さんにお話を伺いました。
※2月9日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。
コロナ禍のメンタルケア
鉄崎:コロナ禍ということもあって、メンタルがやられている、疲れているという方が多いですか?

村井:多いですね……。

鉄崎:コロナの影響は非常に大きいと思うんですが、他にも理由はあるのでしょうか? 時代的には、昔と比べてどうなんですか?

村井:コロナで一人寂しく家にいることが多くなって、メンタルがやられてしまったというのは多く聞きますね。時代的には、核家族になってからだいぶ増えました。家族のあり方が変わったので、時代とともに変化しているのではないでしょうか。

そもそもメンタルって!?

山﨑:よく「メンタルがやばい」とか「メンタルやられてる」とか使いますが、そもそもメンタルってなんなんですか? 私のイメージは「精神的な」とか「心もち」「テンション」という感じなんですが。

村井:心、精神、気持ち、根性、気合いなどよく心の部分かと思われがちです。落ち着かないときに、よく胸に手を当てますが、その場所に心ってあるんでしょうか?

実はメンタルは、3つの構造からなっています。1つ目は思考や考え方、2つ目は思考から生み出される感情、3つ目はその感情によって起こる行動です。ということは、脳なんですよね。メンタルという言葉は心の部分を表すんですが、実は全部脳の司令なので、メンタルがやられるということは脳が疲れているということなんです。

鉄崎:どんな状態だとメンタルがやられやすいんですか? 

メンタルの強さ、弱さ

村井:まずメンタルが強いというのは、自分の軸がしっかりしている状態です。逆にメンタルが弱いというのは、心や行動が揺らいでしまって軸がぶれている状態、自分に自信がないときですよね。

鉄崎:なるほどー! サッカーのPKを見ていて、僕が蹴るとしたら、はずすことばっかり考えちゃう。でも練習を積んでいる人ってはずすわけがないという考えなんですよね。

村井:はい、練習のときに失敗を繰り返して、それが自信になっている。鉄崎さんはメンタルが強いと思いますか?

鉄崎:自分はメンタルが強いと思うこともあるし、弱いと思うこともあるけど、とにかく毎日放送はあるからやるしかない。弱いところを見せられないから、強がっているのかも……。

村井:自分の価値観や積み重ねられた経験がメンタルの強さに変わるんですよ。

鉄崎:義務感や責任感もあるかも。「トップアスリートは日本を背負っている」というのはあるよね。

二人のメンタルをチェック!

山﨑:それではここで、メンタルチェックをしていただきます。まずは私からです。学生のときには感じなかった不安やいらいらがあります。仕事での心の持ち方としては、ドライに感情を入れすぎずぶれずにやりたいと思っています。一方、プライベートではストレス発散ができていて、特に大きな不安はなく問題はありません。

村井:「ドライに感情を入れすぎずぶれずにやりたい」というところから、守りに入っているように感じました。守りに入るのは大切なことなんですが、事前に崩れたときの予想をしておいて、2つくらい自分の強みになるものを持っているといいです。価値観の軸となる自分の一番大切なもの、自分の意志として曲げられないものを2つ。1つが崩れても2つあるので、立ち直りが早いです。

山﨑:難しい……、自分の働き方ともリンクしてきますからね。

鉄崎:「強くあれ」と思うときって自分が弱いときだからね。続いて僕ですが、毎年2月は調子が悪いんです。で、3月の春分の日あたりから5月の誕生日に向けてよくなっていきます。それが不思議と毎年同じなんです。

村井:仕事に対して責任感が強いですよね。自分がどちらに倒れても対処する方法を身に着けていると思います。なので、メンタルが弱ってきたときに、経験の中から自分がどう立ち直っていくのかを知っています。2月はじっと我慢する時期だと思っていればいい。それが強みです。

鉄崎:そうか〜。みなさんもつらい時期は当然あると思うんですが、そんなとき自分のメンタルとどう向き合っていけばいいのかを教えて下さい!

つらいときにメンタルと向き合う方法

村井:誰でもできる簡単な方法を教えます。まず、1つ目、下を向かないこと。視野を広げるために上むいて、正面向いて、深呼吸してください。2つ目、味方をつける。ラジオも味方になると思います。鉄崎さんや山﨑さんに話を聞いてもらおう、ってラジオにメールを送るのもいいと思います。

鉄崎:番組で全部紹介できなくても、僕たちは必ず目を通していますからね!

村井:3つ目は言い訳をしないことです。言い訳をするのは自分の失敗を認めたくないということです。言い訳を重ねるのは嘘の積み重ねになりますから、正直に合理的に考えるには、理由を見つけて、だからだめだったんだ、と自分で認めること。これが大切です。失敗から成功は必ず生まれますからね。

鉄崎:認めることが大切なんですね。今回は救われたな〜。ありがとうございました。
今回、お話をうかがったのは……村井智明さん
和裁士の経歴を持ちながら、長年事務職として勤務を経て「人が環境をつくり、環境が人をつくる」をテーマにコーチングトレーナー、カラー&コンサルタントとしてカウンセラーの他、SBS学苑講師、静岡県人づくり推進員、家庭教育支援員等で十人十色の「生きるチカラ」を伝えサポートする。一般社団法人てらこや千聚理事。

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