⚾島田一・二、投打かみ合い静岡東制す【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・準決勝】
▽準決勝(島田第1試合)
静岡東(静岡) 0010000ー1
島田一・二(島田)000202×ー4
【評】投打がかみ合った島田一・二が静岡東を下した。
1点を先制された島田一・二は四回、敵失などに乗じて無死満塁とし、池田の2点適時打で逆転。六回にも2点を追加し突き放した。先発牧野は変化球を主体に制球良く打たせて取り、相手打線を1点に封じた。
静岡東は伊藤の適時打で先制し、先発川畑が力投したものの、守備の乱れが失点につながった。
1年池田、先発起用に応え逆転打 右翼の激しいポジション争いの中にいる1年生が先発起用に応えた。逆転の2点適時打を放った島田一・二の池田は「自分の強みが出せて良かった」と積極的な打撃を誇った。
四回、敵失や牧野のバント安打で生まれた無死満塁の好機で打席が回り、甘くなる傾向にあった初球の変化球を強振した。鋭い打球は二塁手を強襲して中前に抜け、走者2人が生還。持ち前の勝負強さを示し「勝利に貢献できた」と胸を張った。
投げては、先発牧野がこの日も持ち味の安定感を見せ、今大会3完投目。先制を許したものの、「必ず逆転してくれる」と落ち着いて後続を断った。最終回のピンチでは「打たれたら仕方ないと割り切って、プレッシャーを楽しんだ」と強心臓ぶりを発揮した。
合同部活動になる前から数えても決勝進出は初。相手は同じ中部地区で、大会4連覇中(中止を挟む)の東海大翔洋。秋の新人戦では勝利しているが、中村監督は「練習試合では何度も負けている。挑戦者として思い切ってやっていきたい」と前を見据えた。
(島田支局・白鳥壱暉)
静岡東、13人の快進撃終わる 守備の乱れが失点に 初の決勝進出を目指した静岡東の挑戦が終わった。層の厚い島田一・二に守備の乱れを突かれて失点。打線は好機をつくりながらあと一本が出なかった。
先制したのは静岡東。三回の1死三塁で打席に立った伊藤は「何とかして1点を」と追い込まれながらも外の変化球に食らい付き、右前へしぶとく運んだ。
全試合で先発の川畑は低めに球を集め好投。だが逆転を許した場面では「甘く入った球をやられた」と悔やんだ。
それでも部員13人で戦った今大会は1試合ずつ成長を重ね、快進撃につなげた。榛葉監督は「全員で頑張った」と選手の飛躍を誇った。
(運動部・吉沢光隆)