ライブの臨場感「真空パック」 ヤマハが新システム
ヤマハは1日、音声や映像、照明の制御信号など、ファイル形式が異なる多様なデータをオーディオデータ(wavデータ)形式に統一して記録・再生する世界初のシステム「GPAP(ジーパップ)」を開発したと発表した。音楽ライブなどの臨場感を「真空パック」して再生、配信でき、さまざまな領域で活用が期待できるとしている。サイズを柔軟に変更して簡単に設営できるパネル型スクリーンも新たに開発したと明らかにした。
これまで音楽ライブの臨場感を再現するにはデータの複雑な処理が必要だったが、GPAPでは簡単な処理で再生でき、リアルタイム配信することも可能という。音楽ライブ以外にも、テーマパークやイルミネーションなどさまざまなエンターテインメント領域での活用を見込む。
パネル型スクリーンは簡単に広げたり折り畳んだりできるフレームに小型のパネルを並べて取り付けることで、数十メートル規模の横長スクリーンでも短時間で設営できる。
同社はそれぞれの技術を段階的に市場投入し、新たなニーズの開拓や価値創造に取り組むとしている。