ステンレス端材活用 SDGsの視点で神具開発 異業種2社タッグ 吉田町
吉田町にある神棚や神具の製造販売を手がける静岡木工と乾燥装置メーカーの大川原製作所が、乾燥装置の製造過程で生じるステンレス端材を活用した新商品を共同で開発した。両社の女性経営者が中心となり、SDGsの視点を取り入れながらデザイン性にもこだわりを詰め込んだ。17日から販売開始する。
SDGsを推進する大川原製作所が社外での取り組みを模索していたところ、静岡木工が協力を快諾。大川原製作所の大川原綾乃副社長と静岡木工の杉本直子専務を中心にチームを結成し、ステンレス端材と木材という今までにない形の組み合わせで商品開発に着手した。商品は新年の縁起物「破魔矢」を立てる破魔矢立てとお札立ての2種類。ステンレスの特性を生かし、柔らかな曲線と重厚感のある仕上がりになったという。
商品は静岡木工本社にある直営店やインターネットなどで販売する。大川原副社長は「異業種と連携することで今までにはなかったアイデアが生まれると実感した」と話し、杉本専務は「時代に合わせた挑戦を今後も続けたい」と前を見据えた。
(榛原支局・足立健太郎)