MR(複合現実)を楽しみながら散策 ヤマハ発動機とソニーが新サービス
ヤマハ発動機とソニーグループは19日、共同開発した自動運転のエンターテインメント車両「SCー1」を使い、実際の風景とデジタル映像を組み合わせた複合現実(MR)を楽しむ新サービス「Zoromo(ゾロモ)」の提供を開始したと発表した。同日、都内で開幕した上野恩賜公園開園150周年総合文化祭で初公開した。
SCー1は、ヤマハ発の電動ゴルフカーをベースにした車両。これまで、乗客に走行中の車外の景色とデジタル映像を融合させたMR体験を提供するサービスを展開してきた。
ゾロモは、低速走行するSCー1とともに車外で散策しながら、実際の景色と車両外部の液晶モニターに映し出される映像によるMRを楽しむサービス。例えば、モニターに映した魚や水生生物などの映像が車両の移動に合わせて動くことで、公園が海の世界になったかのような感覚を楽しめるという。
両社は移動をエンタメ体験の場に変えるサービスとして、2024年3月までに沖縄県や群馬県などの大規模公園で提供を始める予定。アミューズメント・商業施設などでの活用も想定している。