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テーマ : 新商品・新技術

「よくかんで食べる」テーマに総菜パン 杏林堂と聖隷福祉事業団が健康課題解決へ

 浜松市中央区の杏林堂薬局と聖隷福祉事業団保健事業部が、パンの開発を通じて健康課題を解決する「はままつスマイルベーカリープロジェクト」を立ち上げた。1日には、第1弾コラボ商品として「よくかんで食べる」をテーマにした総菜パン「根菜と味噌(みそ)の挟み焼き」を発売。根菜の食感と味噌の風味を楽しめる逸品で、健康増進に関係が深い「口の健康」に焦点を当てた。パン自体の味を楽しんでもらいながら、市民の健康寿命の増進につなげる。

「はままつスマイルベーカリープロジェクト」の第1弾として開発した総菜パン「根菜と味噌の挟み焼き」=浜松市役所
「はままつスマイルベーカリープロジェクト」の第1弾として開発した総菜パン「根菜と味噌の挟み焼き」=浜松市役所

 両者が参加する同市の官民連携組織「浜松ウエルネス推進協議会」の取り組みの一環。同市が目指す「予防・健幸都市」の実現に向け、民間連携によるヘルスケア事業を展開する。
 「よくかんで食べる」は市第3次食育推進計画の目標「食を通じた健康づくり」に掲げられている「市民の目指す姿」の一つ。食感を意識してレンコンやニンジン、ゴボウ、タケノコなどを大きめに切り、味付けに赤みそやチーズを使った。具材を挟み込んだ円形の生地の上にはレンコンのスライスを添えている。
 杏林堂薬局が商品を考案し、同事業部が塩分量や栄養面の助言を担当。商品開発の選考会では最終3候補の中から、満場一致で商品化が決定したという。税込み162円。杏林堂薬局の姫街道、高丘東、新津、和田、ピーワンプラザ天王、二俣各店で29日まで扱う。
 開発に携わった同事業部の管理栄養士平野尚美さんは「かみ応えや食感、味付け、見た目にもこだわり、どの年代にも手に取ってもらえるパンができた」と話し、杏林堂薬局の管理栄養士杉本光希さんは「子どもはよくかんで食べる習慣をつけるため、高齢者はかむ力を鍛えるために食べてほしい」と呼びかけている。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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