
浜松市浜名区の竜ヶ岩洞。併設する売店に観光客の目をひくお土産があります。
<観光客>
「珍しい、初めてみる。なんだろうこれって」
「これビニールだから雨の日にも使えるし」
「頑丈さと奇抜なデザインがとても好きで買いました」
<NEXCO中日本 濱地新管理課長>
「こちらが横断幕バッグになっておりまして、弊社の方で使用していた横断幕を再利用して作られた横断幕バッグになります」
今回のしずおか産は、高速道路の工事などを告知する横断幕を使ったトートバッグです。
高速道路で交通規制などの情報を告知する横断幕。告知の期間が過ぎると廃棄されていましたが、最近では素材の特徴を生かして再利用する取り組みが増えてきました。トートバッグもそのひとつです。
<濱地管理課長>
「横断幕の素材は『ターポリン』という素材を使ってまして、生地自体がとても厚くてとても耐久性があって防水性がある素材となっております」
「ターポリン」はビニール系の素材です。高い防水性と耐久性があり、屋外の使用に適しています。また、表面が滑らかで鮮やかな印刷が可能です。
浜松市浜名区の「引佐草の根作業所」です。
<引佐草の根作業所 西尾佳世さん>
「こちら作業場です」
Q.今、これは何をしているんですか?
「この利用者さんはボタンを手でつけてくれています」
「引佐草の根作業所」では障害者の就労支援を目的にバッグや巾着などを作っています。そこで、NEXCO中日本が約3年前に使用済みの横断幕で何か作れないかと相談しトートバッグが誕生しました。
横断幕トートバッグの最大の魅力は。
<西尾さん>
「同じ字はあるんですけど、裁断する時の型紙の当て方で少しずつ違うものになるので全く同じものはないと思います」
Q.切っていて楽しいですね
「楽しいですね。どんなバッグができるかなって想像しながら切るのはとても楽しいです」
屋外で使っていた横断幕。バッグにするにあたっての気遣いもあります。
<西尾さん>
「高速道路で雨ざらしにされているものなので汚れがついているんです。これを全部ひとつひとつ一枚一枚洗って干してそれから縫っていくんです」
さらに西尾さんたちは施設の利用者が作業をするにあたって、工夫を施しました。
<西尾さん>
「障害のある利用者さんが作っているので、うちのバッグは全部直線縫いができるバッグを職員で考えてデザインしました。あと作業細かく分けることで利用者さんがたくさん参加して製作できるようにしました」
障害のある利用者に負担をかけないようできるだけ簡単に作業が進むようにしています。西尾さんは世界に1つだけの柄を見て楽しんでさまざまな用途で幅広い人たちに使ってほしいと期待しています。
<西尾さん>
「バッグと言うと女性の方は多かったんですけれども、男性の方にもあと、高速道路利用される方も手に取っていただけたらうれしいです」
商品名:NEXCO横断バッグ
価格:サイズに応じて1200円~2000円
お問い合わせ:「引佐草の根作業所」浜松市浜名区引佐町井伊谷601-8
開所日:月~金
TEL:053-542-2871