取っ手と留め具 生産数は億単位!手軽さ抜群「物を運ぶ」革命アイテム…昭和の時代に誕生した役立つグッズ【しずおか産】

おそらく誰もが見たことのある取っ手。お役立ちグッズを開発した製造メーカーを訪ねました。

<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
「引っ越しや新生活などで、皆さんも見たことがあるであろうこのグッズ、実は沼津生まれなんです」

昭和の時代に誕生し、生産量は億単位!作っているのは静岡県沼津市にある製造メーカー、コトコです。

<コトコ 東康雄社長>
「こんにちは」

段ボールを持つときに役立つグッズを開発した社長の東さんです。

<杉本キャスター>
「両手と体で持ち上げるだけで精一杯ですね」

少しでも持ちやすくするために作ったのが「ソフタッチ」です。2本のひもで段ボールを縛ったら、ソフタッチの出番。両端にひもをひっかけます。すると…

<杉本キャスター>
「持ちやすいわけですね。今度は片手で楽々と持ち上がりました。女性でも簡単に持てますね」

空いた手でドアを開けたり別のものを持ったりすることがができます。材質はプラスチックで取っ手には独特の丸みをつけています。この形も大きなポイントです。

<コトコ 東康雄社長>
「人間の手はこれ以上(完全には)曲がらない。取っ手を持ってもつぶれない」

指に食い込みにくく、電気店や玩具店での包装で重宝されています。

<コトコ 東康雄社長>
「ずっと昔からみたら1億以上」

コトコが億単位で製造したものはソフタッチだけではありません。その名もスピードストッパーです。

<杉本キャスター>
「プラスチックの素材で、四角の部分と下に2本、垂れていますね」

プラスチック製の「ひも」の端で輪を作り、四角の穴に通したあと垂れている足の部分を輪の中に入れて引っ張るだけ。粘着テープを使わずに縛ることができます。

コトコは94年前の1931年に創立し、プラスチック製品を作り続けています。時には、アメリカの航空会社の記念フィギュアを制作したこともありました。1961年、プラスチックのバンドを留めるグッズを世界で初めて商品化。粘着テープを使わない手軽さが物流業界などから評価され、スピードストッパーに関するグッズの生産量は53億にもなります。

<杉本キャスター>
「ここが工場ですか?」

<コトコ 東康雄社長>
「そうです」

製品は沼津市で作っています。製品をかたどった金型で作ります。

<コトコ 東康雄社長>
「金型の合わさったところに樹脂が流れて、ある程度の時間で開くと、製品が出てくる」

最近では、農業で役立つグッズの開発にも力を入れています。その一つが、採果リングカッター。先端に刃が付いていて、人差し指と親指で挟んで利用し、イチゴの収穫時に特に役立ちます。

<コトコ営業開発部 土井由貴子さん>
「茎の所にはめて親指で押す。保持したままトレイに入れていく」

大切に育てたイチゴを傷をつけずに収穫ができます。

<コトコ 東康雄社長>
「小さなものだが、日常の生活に使って喜んでもらえることが誇りです。もっと便利に、楽になるように留め具を作り続けたい」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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