
浜松市に拠点を置く石牧建築。天竜材など地元の木材を使用した家づくりを行っています。この建築会社が2025年、新たな挑戦に踏み出しました。
<石牧建築 岩倉有輝さん>
「こちらが天竜ヒノキで染めたアパレル商品になります」
今回の「しずおか産」は、天竜ヒノキで染めたアパレルです。
2025年5月にオープンした「ギャラリー&ショップイワクラタナカ」。以前、社屋として使用していた建物を改装し、全国のファッションアイテムや雑貨などを販売しています。中には、遠州刺し子など地元のアイテムも。
そして、店のオープンに合わせて開発したオリジナル商品が、天竜ヒノキを染料として使用したアパレルです。
<石牧建築 岩倉有輝さん>
「3色とも温かみがあって、着やすい色かなと思います。こちらは岡山の『エルカネック』というブランドとコラボレーションしておりまして、デニムの素材と、もう一方は天竜のヒノキで染めた生地になっておりますので、リバーシブルで使っていただけます」
草木染めの技術で染められたこの商品。染める温度や時間によって色合いが異なります。
<石牧建築 石牧真志代表>
「着たり洗濯をしたりとかでアタリが出たりとか、色落ちもしていくんですけど、そういったエイジングが素敵な魅力。天竜ヒノキだったりスギとかあるので、そういったものが身近にあるんだということを知ってもらいたいのと、僕たちはFSC認証材を取り扱うことも力を入れてやっているので、FSC認証というものの認知も広げていきたいと思っています」
アパレルを通して広めたい“FSC認証”とは一体何なのか?
<フジイチ 大内稔也さん>
「こちらが天竜ヒノキです。強度が非常に高くて、住宅の構造材だったり部材に主に使われています。それから何といっても、天竜のヒノキはFSCの森林認証を取得しているのも大きな特徴です。森林の持続可能性と、そこから生まれる木材、それに関わる人たちを大切に守る、山から製材・流通・加工・サプライチェーンの認証になっています」
FSC認証とは、森林が適切に管理されているかなどを世界統一の基準で審査する認証制度です。浜松市のFSC認証林の面積は、市の森林面積のおよそ半分と、市町村別では全国1位を誇ります。
<フジイチ 大内稔也さん>
「(天竜材を)新しい形で手に取っていただける商品だなと思ってすごく期待しています。天竜の山の入り口として認証のこととかも皆さんに知っていただけるとうれしい」
持続可能な森林経営によって生まれた天竜ヒノキ。普段は、加工時に廃棄されてしまう樹皮を岡山の染色作家に送り、ヒノキ染めの材料として使用します。
<asa―works 浅山俊哉さん>
「黄色、赤、ピンク、茶色、色がかっこいい」
地元の木材に新たな価値を生み出す取り組み。
<石牧建築 石牧真志代表>
「建築屋がやるアパレル事業ですので、今回は染めですけど、これからは木から糸を作ったりとか、葉からオイルをとったりとか、そういった形で色々商品展開していきたいなと思います」
gallery&shop イワクラタナカ
浜松市中央区北寺島町214-23
電話 : 070-5562-7688
定休日 : 不定休※詳細は公式インスタグラムを確認してください