特徴は“さくらごはん” いざ全国へ「掛川ハヤシライス」たっぷりタマネギとブランド牛【しずおか産】

とろみがかった茶色いルー。見た目と香りが食欲をそそります。今回のしずおか産は、地元の食材にこだわった新たなご当地グルメ「掛川ハヤシライス」です。

静岡県のJR掛川駅のすぐ近く、2024年12月にオープンした「CAFE OF CORNER」。お店の看板メニューは地元・掛川の食材をふんだんに使った、その名も「掛川ハヤシライス」です。ハヤシライスには、地元の農家から仕入れたたっぷりのタマネギと、地元のブランド牛「掛川牛」を使います。

<CAFEOFCORNER 有海楓店長>
「地元で揃えられるものは地元で。なるべく地元の物を使うようにしています」

具材がたっぷり入った鍋に粉末のルーを入れ、弱火で30分煮込み冷蔵庫で一晩寝かせたら出来上がりです。

<有海店長>
「うちの店のハヤシライスはどちらかというと、酸味も少なく、牛肉とバターのコクが強いものになるので、酸っぱい酸味が嫌いな人でも食べやすいハヤシライスになっている」

掛川ハヤシライスの最大の特徴は、ルーではなく、ライスにあるといいます。

<有海店長>
Q. 何を入れている?
「醤油を入れています。『おさくらごはん』という、掛川市だと給食とかでも出るような、味付きご飯があるんですけど、それで醤油を入れています」

ライスに採用したのは、主に遠州地区で愛されているソウルフード「さくらごはん」。掛川の味が詰まった一皿です。

<静岡県政担当 坂口将也記者>
「いただきます。ハヤシライスのルーにコクがすごくあって、また醤油のきいたおさくらごはんと相性バッチリでおいしいです」

掛川ハヤシライスを考案したのは、店長の楓さんの父で、飲食店を2店舗経営する幾雄さんです。開発のきっかけは約5年前、コロナ禍で飲食店が苦しい時期に、「『食』で掛川を元気にしたい」という思いからでした。

ご当地グルメとしての例が少ないハヤシライスに目を付け、「掛川ハヤシライス」プロジェクトを始動させました。

<CAFEOFCORNER 有海幾雄オーナー>
「掛川に来たら、お城(掛川城)を見て、帰りに掛川ハヤシライスとか、掛川の一つの新名物・ご当地メニューとして根づいてもらって、もっと皆さんに食べてもらうのが狙いですね」

掛川ハヤシライスの定義は「さくらごはんを使用すること」、「なるべく掛川の食材を使うこと」のみ。

参加のハードルを下げることで、より多くの飲食店で手軽に提供されることを目指しています。ご当地グルメとしての知名度はまだ高くありませんが、着実にファンを増やしています。

<御前崎市からの客>
「さくらごはんと合うとは知らなかったので、こんなに合うとは思わなかった。おいしいです」

<藤枝市からの客>
「また食べに来たいなと思います」
Q.これを食べに掛川に来たいと思う気持ちに?
「なります」

掛川茶に並ぶ掛川の新名物になることはできるのか。掛川ハヤシライスの挑戦は始まったばかりです。

<有海オーナー>
「県内全体、そして全国にいろいろな人にまずは『掛川ハヤシ』という言葉と名前を知っていただくのが自分の目標でもありますし、掛川茶とハヤシライスのセットで召し上がっていただくのが本当に夢というか目標というか、それが理想ですね」

「掛川ハヤシライス」をメニューとして提供している店は、現在は2店舗あり、そのほか、地元のマルシェなどのイベントでも味わうことが出来るということです。

【店情報】
・店名:CAFE OF CORNER
・住所:掛川市連雀1-1
・営業時間:月、木11:00~15:00、金~日、祝日、祝前日11:00~23:00
・定休日:火・水
・商品名:掛川ハヤシライス
・価格:単品750円(税込み)、セット1100円(税込み)

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