<リトルファーム 三尾則之さん>
「出すよ。いってらっしゃい」
「おはよう。おはようさん」
静岡県富士市のリトルファーム。純国産のニワトリ「後藤もみじ」とミツバチを育てています。
<リトルファーム 三尾夏子さん>
「この子4歳ぐらい。4歳だね。4歳ぐらいになると(卵は)ほとんど産まない、でも元気です。これが普通の卵でおばあちゃんになると大きくなってきちゃうんですよね。味とか鮮度は全然変わらない。栄養も変らない。これだけ大きくなったり見た目が悪くなると卵としては売れないので、それで『卵焼きサンド』を作ろうって言ってサンドイッチを始めました」
4月10日のしずおか産は、愛情をかけたニワトリの卵で作った「卵焼きサンド」です。「リトルファーム」では、週に2日、カフェを開いています。この日も「卵焼きサンド」を食べようと家族連れがやってきました。
<客>
Q.たまごの味はどうですか?
「おいしい」
<客>
「ベーコンとすごく相性もよくておいしいです。よく頼みます」
三尾さんはおいしい卵を産んでもらうため、ニワトリの健康に気を使っています。
<三尾夏子さん>
「夕方になって薄暗くなってくると自分たちで勝手にお家に戻るので遊びたい放題、最後の夕方に私たちが作ったごはんをあげます」
「ごはんだよ~」
エサには手作りの発酵飼料を混ぜています。ニワトリの腸内を整え、糞の臭いも気になりません。
「お魚おいしいね」
さらにカルシウムを補うため、煮干しを与えています。
<三尾夏子さん>
「ラーメン屋さんからもらったダシ殻で捨てちゃう煮干しが大好物!」
卵の味を引き出すため焼き加減は「半熟」にします。
<三尾夏子さん>
「これぐらい出来たら火を消して余熱で…その間にパンにうちのハチミツで作ったハニーマスタードを塗りま~す」
熱処理も、ろ過もしない「生ハチミツ」は卵黄だけで作るプリンにかけて食べるのがオススメです。カフェで大人気の「卵焼きサンド」。地元産の無添加パンにベーコン、その上にふわふわの卵焼きをのせて出来上がりです。
カフェを始めて5年、三尾さんは「くつろぎの場」になることを願っています。
<三尾さん>
「すごいいい場所だから自分たちだけでこの良さを味わうのはもったいないねって言って始めて、今、お客さんも『あ、きょうも命の洗濯ができた』って言って来てくれる。ありがたいです。だからそんな気持ちでコーヒー一杯だけでもいいから飲みに来て、気持ちいい、楽しいって思ってもらえれば万々歳!」
【問い合わせ】
リトルファーム:静岡県富士市間門35-1
営業:水曜・日曜10:00~15:00 0545-32-6010