
浜松市の社会福祉法人の元理事と、建築事務所の代表が逮捕された贈収賄事件を受けて静岡県は6月24日、社会福祉法人に特別監査を実施しました。
<大西晴季記者>
「午前10時半前です。いま、県の職員が建物の中に入っていきます。これから特別監査が行われる予定です」
県による特別監査を受けたのは、浜松市の社会福祉法人です。
この事件は社会福祉法人の高齢者施設の工事の入札で、落札させる見返りに建築会社から現金275万円を受け取った疑いで、元理事が逮捕されています。また、建築会社の代表も元理事に現金を渡した疑いで逮捕されています。
この社会福祉法人は、2024年1月に行われた県の定期監査で、契約手続きの不備などを指摘されていたことが分かっていて、県は運営に重大な問題などが発生している恐れがあるとして24日、社会福祉法に基づく特別監査を開始しました。
県の健康福祉部福祉指導課によりますと、今回の特別監査は報道を受けて実施したもので、法人が法令や法人が定めたルールに則った運営が行っていたか、内部統制が機能していたかどうかをを確認することが主な目的です。
24日に特別監査にあたった職員は、理事長などへの聞き取りや書類の確認を行ったということです。