
コメの価格高騰が続く中、6月13日、静岡県内の大手スーパーが備蓄米の販売を始め、店には行列ができました。一方、沼津市では、ブランド米の収穫に向けた調査が行われ、生育が順調に進んでいることを確認しました。
<東部総局 金原一隆記者>
「富士市内のスーパーマーケット『バロー』です。いま朝7時半過ぎですが、政府の備蓄米販売の整理券を求める人たちが行列を作っています」
<店の人>
「450袋あるので、間違いなく整理券は配布できるのでご安心ください」
スーパーマーケット「バロー」は、13日、静岡県内9つの店舗で備蓄米を販売しました。静岡県富士市の店舗には、早朝から200人ほどが並び、午前8時から整理券を受け取りました。
<整理券をもらった人>
「待っていた。テレビでやっていた。きょうは何もしないで急いで来た、家事もしないで」
価格は5キロで税込み2160円です。こちらの店舗では、450袋が用意され、整理券の配布は開店から10分ほどで終了しました。
<買った人>
「大変うれしい。家計的にも助かるので」
<スーパーマーケット「バロー」新富士店 村上祐介店長>
「お米の確保がなかなか難しい中で、今回備蓄米を販売できたのは、富士市のお客様にとって力になれたのかなと思う。お客様からご好評いただいて、実際に販売してよかったなと思っている」
静岡県内のスーパーでは、「ヒバリヤ」が14日から、「マックスバリュ東海」の8店舗で15日から備蓄米を販売する予定で、価格はともに税込み2138円です。
買い求めやすい備蓄米が静岡県内でも出回るなか、静岡県沼津市では、JAの職員などがブランド米「するがの極」の稲の生育状況を調べました。
<JA職員>
「苗を作る段階では気温が低かったので、生育は遅れる傾向があったが、今は順調な感じ」
調査には、生産者も立ち合いました。
<生産者>
「(消費者は)安い方がそれは良いが、毎日ニュースでやって、注目される食品にもなったので、また改めてブランド米というものを食べてもらえれば、おいしいということも伝わると思うので、食べてもらいたい」
ブランド米の生産者は、多くの人に新米を楽しんでほしいと期待を込めています。