
リニア工事に伴う生態系への影響などを議論する静岡県の専門部会が5月23日に開かれ、新たにリニア問題を担当する平木省副知事が、県のいままでのスタンスを変えずに臨む姿勢を示しました。
リニア工事に伴う南アルプスの生物などへの影響や対策を議論する静岡県の専門部会には、4月に就任した平木省副知事がリニア担当として初めて参加しました。
会議では、トンネル工事により水に濁りが生じた場合の対応や、沢の流量の変化と水生生物の関係性など、4項目について議論されました。
JR東海からは、沢の上流域に生息する水生生物などを調べる現地調査に向け、事前の現地確認を始めたことが報告されました。
平木副知事はコミュニケーションをしっかりとり、スピード感をもって議論を進めていく姿勢を示し、「お互いの意見を理解しあい、出来る限り共通認識を深めていくことが大事」などと述べました。
<静岡県 平木省副知事>
「(リニアは)組織として静岡県が取り組んでいく課題なので、私が森前副知事から変わったからといって、大きく静岡県のスタンスが変わるということではありません」
専門部会では今後、28ある対話項目の対話の完了に向けて、引き続き議論を続けていく予定です。