
リニア新幹線の工事をめぐり、静岡県の専門部会で水資源に関する対話が完了したことを受け、市民団体が県に要望書を提出しました。問題すべてをカバーできていないなどとして「対話完了」の撤回を求めています。
県に要望書を提出したのは、リニアに関する2つの市民団体の代表者らです。リニア新幹線の工事をめぐる県とJR東海の対話では、6月2日に開かれた県の専門部会で、水資源に関する対話項目がすべて完了となり、10年以上続いた水の議論が一区切りとなりました。
市民団体は、主な対話項目の28項目は、静岡工区の問題すべてをカバーできていないなどと見解を示し、県に対し「対話完了」の撤回を求めました。
<南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク・静岡 松谷清共同代表>
「この対話終了ということが、あたかも静岡工区の工事もスムーズに始まるかのような。水問題の終了というイメージを非常に強く打ち出している。何をもって対話終了なのか、そのへんが甚だ疑問であるという点を指摘したい」
要望を受けた県の南アルプス担当・渡邉光喜理事は「県のリニア担当である平木副知事にも伝えて対応させていただきたい」としています。

