
袋井市のミカン農園から提供された「津之輝」の果肉を使用した。砂糖を一切入れず、糀(こうじ)入りの甘酒と煮詰めたことでミカンのさわやかさを残しつつ、甘さ控えめの商品に仕上げた。生徒が試作と試食を重ねてレシピを決めたという。
近年、大量発生したカメムシによる被害が深刻化し、規格外品の農産物が増えている。その課題解決の一助になればと、1~3年の生徒15人が傷ついたミカンを使った商品開発に挑戦した。輪切りミカンをイメージした瓶のラベルデザインも生徒が手がけた。
マーマレードは100グラム入りで税込み500円。部長の3年芝田美海さん(17)は「プリンのようにそのまま食べることもできる。幅広い世代にヒットしてほしい」と願った。