静岡県島田市に住む女性が花の廃棄「フラワーロス」を減らすため、規格外の生花でキャンドルを作っています。
<元川恵さん>
「規格外の花を活用したキャンドルになっている」
静岡市で開かれている展示会です。並んでいるのは、市場に出荷されない規格外の花を使ったキャンドルなどです。花の廃棄「フラワーロス」を減らすことを目指し、1つ1つ手作りされています。
<客>
「お花のぼこぼこしているところがきれい」
「素敵に作られていて良い。こうやって再利用されるのはすごく良いことだと思う」
制作している元川恵さんは、結婚式で飾る花をキャンドルにする活動を知ったのがきっかけで、制作の技術を学び、2023年、「mahalo」というブランドを立ち上げました。元川さんは、熊本など全国各地の花の農家とSNSなどを通してつながり、規格外の生花を有償で引き取っています。
<元川さん>
「一般的には、茎が曲がっていたりとか、花弁のつきが均一ではなかったり、あとは色合いが本来の品種ではない色がミックスされたりしたもの」
農林水産省によりますと、国内では年間30億本ほどの切り花が出荷され、そのうち約9億本が廃棄されていると推定されています。
元川さんは、引き取った花を乾燥させドライフラワーにします。その後、色や形を見ながら作品のイメージに合わせ、ドライフラワーをキャンドルの側面に敷き詰めていきます。
<元川さん>
「規格外の花、捨てられてしまう花だが、再び咲くようなイメージで外向きに入れている」
ロウを流し込み、表面を立体的にする加工を施して完成です。
元川さんは、フラワーロスを多くの人に知ってもらうため、静岡県内各地で展示会やワークショップを開いています。
<訪れた中学生>
「えー、すごい」
「初めて見た」
「めっちゃキレイだなと思いました」
「母の日にめっちゃいい」
「母の日とかにプレゼントしたいなと思った」
「再利用するってところがまた良くて、捨てられそうだったのにまたやってるのはいいなと思った」
<元川さん>
「フラワーロスという問題を知っていただくきっかけに、こういったキャンドルから入っていただいて、自分で何かできることがないかなということで、気付くきっかけになればいいと思っている」