
環境問題に取り組む静岡県熱海市の企業が2025年5月、大阪・関西万博に出展し、静岡県内の高校生らとともに海洋プラスチックごみなどの問題を世界に発信します。
<未来創造部 光村智弘副社長>
「私たちは藻場の再生を行っています。藻場の再生をすることによって、漁業支援につながり、地元経済の支援になる」
大阪・関西万博に向けてのリハーサル。出展するのは、熱海市を拠点に藻場の再生やビーチクリーン活動などを行う企業「未来創造部」です。5月11日、海をテーマにしたパビリオンで、環境問題の解決について発信します。
<高校1年生 鈴木翔太さん(15)>
「海岸で拾ってきたもの。電子基盤とか、電話のコードとか、コンセントとかある」
「未来創造部」とコラボするのが、静岡県沼津市に住む高校1年生の鈴木翔太さん。鈴木さんは、沼津市公認の「おさかなアートクリエーター」として、海洋ゴミ問題をテーマにした作品などを制作しています。
<鈴木さん>
「海洋ゴミは、海に直接捨てているものもあるが、結構な割合で川から流れて海にたどり着いているのも多いので、そういうゴミが海に広がっていくというのも感じてほしい」
「万博で使用される絵。ジンベイザメがゴミを口から吐き出したり飲み込んだりしていて、魚を獲りすぎたりとか。1匹残らず」
鈴木さんが小学6年生のときに描いた作品で、海洋プラスチックなどのゴミがあふれる海で暮らす魚たちを表現しています。
<鈴木さん>
「こういうゴミがあってはいけないなと思ってくれたり、周りに話を広めてくれたりして、ゴミ拾いの活動とかに少しでも関わってくれたらいいなと思う。ゴミがないきれいな海に世界がなってもらいたい」
そして、絵とコラボするのが、熱海市伊豆山の盲目のピアニスト山神竜道さんです。環境問題をテーマに制作した曲が会場で来場者を迎えます。
<山神竜道さん(27)>
「社会は変えられる、変える気があれば変えられる。時間をかけてでも変えられる。それを感じて欲しい」
<光村副社長>
「未来を変えるのは若い人たち。じゃないと変えられない。海がどうなっているか、地球温暖化、海水温の上昇、磯焼け問題を映像を出してみなさんにお伝えするので、自分たちに何ができるかを感じていただければうれしい」