
初日の駿府城公園エリアでは、フランスの芸術家オリビエ・グロステットによる段ボール製の「天守閣」を築城する参加型芸術「儚(はかな)きものの造り手たち」の作業が進んだ。4月下旬のワークショップで制作したパーツを来場者らが組み上げテープで補強し、一つの階層が出来上がるごとに大勢で持ち上げて高さを増していった。築城した高さ13メートルの天守閣は4日まで展示し、5日に解体するという。
そのほか、街中の各所でピエロが踊り出したり劇が始まったりと舞台芸術の祭典が続き、足を止めて見入る市民やワークショップに参加する家族連れなどでにぎわった。今年は「SHIZUOKAせかい演劇祭」とタッグを組んでいて、県内各地の食を楽しめるガストロノミー広場や、県舞台芸術センター(SPAC)の俳優が来場者をもてなすグリーティングイベントなども盛り上がっている。