静岡市清水区の工場周辺でPFASが高濃度で検出された問題に関連し、市民団体が静岡市を相手に住民訴訟を起こしました。市が負担した調査費用は工場側が負担すべきと訴えています。
静岡市を相手に住民訴訟を起こしたのは地元住民や弁護士らでつくる市民団体です。静岡市清水区三保の「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」の周辺では、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されています。
市民団体は2025年2月、静岡市に対し市が負担している約665万円の調査費用は工場側に負担を求めるべきとした住民監査請求を行いましたが、2025年3月に棄却されていました。
<清水PFAS問題を考える連絡会 望月正元さん>
「最初、難波市長は公害だと言った。その気持ちを持って対応してほしい」
調査費用の負担を工場側に求める訴訟ですが、市民団体側の弁護士によりますとPFAS問題で住民訴訟に発展するのは全国で初めてということです。静岡市の難波市長は会見の場で、まだ訴状を受け取っていないとしたうえで「市の負担は当然」という認識を示しました。