耐震性の問題が指摘されている静岡市の清水庁舎について、難波喬司市長は3月28日、改修するよりも「新築し一部の機能は公共施設を利用する案」が最も費用が安いと明らかにしました。また、新築の場合、「清水駅東口を有力案として検討するのが合理的」と述べました。
静岡市の清水庁舎を巡っては老朽化が進み、耐震性の問題が指摘されています。
市は28日、改修や新築など、3つの案のコストを比較した結果を公表しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「移転新築と1万5000平方メートルの新築と、既存施設を5000平方メートル利用する案が最も(コストが)低いことがわかりました」
市によりますと、初期整備と維持管理の費用を合わせた「ライフサイクルコスト」を年間あたりの費用で比較した結果、▼改修案が6億6000万円と最も高く、▼新築する案が5億8000万円、▼新築とともに一部の機能は清水区内の公共施設を改修して利用する案が5億3000万円となり最も安いことが分かったということです。
また、難波市長は移転する場合、清水駅東口が有力案だという考えを示しました。
今後、具体的な場所の選定などを進めた上で再び費用を算定、比較し、2025年度中に最終案を決定する方針です。