2025年4月で就任から2年を迎える静岡市の難波喬司市長。任期の折り返しを迎える市長にスタジオにお越しいただき、人口減少と市の総合計画の見直しについて聞きました。
<県政担当 植田麻瑚記者>
前の田辺市長が策定した、市政運営について最も重要な第4次静岡市総合計画というものがあります。難波市長は就任当初継承すると話されていましたが、2025年の2月議会で見直しに着手すると述べています。
議会で追及される場面もありましたが、改めて見直しを決断された理由について教えてください。
<静岡市 難波喬司市長>
継承するというのも、当面継承しますと言っていたはずですので、100%継承するわけではないということですね。それで、見直しがどうしても必要だというのは人口減少ですね。
やっぱりこの総合計画で一番大事なのは、将来人口がどうなるかということを基本にどういう政策をつくっていくかということですね。
大体、そういう計画って人口だったり、例えば交通量の予測だとか、将来予測があってやるのが一番基本になります。2023年の3月に策定をした時と今は1割以上将来人口が違いますので、それだともう計画にならないというのが実態だと思います。
<滝澤キャスター>
人口減少についてお話がありましたが、一つデータを用意しています。静岡市の将来の推計の人口なんですが、2050年には50万人を下回るような数字になるんじゃないかという見立ても出ています。現状を見てみると、20の政令市の中で最下位という数字になっているわけですが、この全体の数字を見て難波さん、どのようにまず分析されますか。
<難波市長>
まず、この政令市からになっていますけれども、静岡市の人口がピークだったのは1990年なんですね。日本の人口のピークは2008年です。それから静岡県の人口のピークは2005年ですので、このそれよりも15年とかですね。
例えば、日本全体のピークからいうと、10年以上前から人口が静岡市は減ってるわけですよね。20年前からと言ってもいいと思いますけど。
ですから、2005年から減り始めたという訳ではなくて、もう既に35年前から人口が減り始めているのに、対策を十分とってこなかったというところが一番大きな課題だと思います。ちなみに、旧清水市は1975年がピークですから、50年前ですね。
<滝澤キャスター>
長い目で本当に見ていかなきゃいけないですね。
<難波市長>
はい。

