国の交付金が想定より“100億円減額”見込み 静岡県の大型事業「中央図書館」移転整備 費用負担増大に知事や議会は

老朽化に伴い移転が計画される静岡県立中央図書館について、県が整備費用に見込んでいた国の交付金が当初の想定よりも約100億円減額される見通しであることが分かりました。県の費用負担が増大する中、鈴木知事や県議会の今後の判断に注目が集まります。

老朽化に伴いJR東静岡駅南口の県有地に移転する方針が決まっている静岡県立中央図書館。関係者によりますと、県は図書館の総事業費298億円に国の交付金136億円を充てる予定でしたが、その交付金が想定よりも約100億円少ない「34億円にとどまる見込み」だということが明らかになりました。

交付金を申請する自治体が急増したことが原因だとみられています。県は今後、新たに別の補助金に63億円分を申請する方針ですが、財源確保の見通しは立っていません。

県としてどのように舵を切っていくのか…。

<鈴木康友静岡県知事>
Q. 新たに議論することはありますでしょうか?
「また改めて報告します」

県議会の各会派は計画の見直しも含め議論を進めたいと話します。

<自民改革会議 相坂摂治代表>
「改めて議会の中でも必要性なども含めて、必要であるというきちんとした理由を含めて、見直していくことも必要だなと思っている」

<ふじのくに県民クラブ 四本康久会長>
「図書館の必要性・重要性というものは十分承知をしています。多少計画を見直していくというか練り直すというのは必要だと思っています」

<公明党県議団 蓮池章平団長>
「県民の皆さんに納得していただける方法を検討して議会としても早急に結論を出さないといけないと思っている」

現状の計画のまま進めるのか、それとも見直しを行っていくのか、県の大型事業が岐路にたっています。

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