
静岡県議会の委員会では7月1日、財源不足が判明した新県立中央図書館について集中審査が行われました。委員からはさらに検証が必要だとする意見が相次ぎ閉会中も継続して審査することが決まりました。
<中沢公彦県議>
「にわかに信じがたいことが現実に起きている、行政にあるまじき行為が起きている、愕然とする」
県議から厳しい意見が相次いだのは新県立中央図書館をめぐる問題です。JR東静岡駅近くに計画する図書館整備事業では、国の交付金が当初の想定より約100億円減額となることが問題になっています。
<池上重弘教育長>
「1つ1つの詳細な書類までのチェックしていません。(交付金の)見込みがあるという話を聞いていた。具体的なエビデンスをもって確認をとる作業を怠っていた」
委員からは国との協議の時系列が分かる資料の提出や、異動した担当者などから意見聴取することなどを求める声が上がり、閉会中も継続して審査することが決まりました。
<文教警察委員会 市川秀之委員長>
「県庁内でどういう議論が尽くされたのかも、しっかり精査しなくてはいけない」
<池上教育長>
「図書館の建設に向けて、私の持てる力を活かしていく、それをもって私の責任として進めていきたい」