
静岡県議会6月定例会の論戦が6月23日から始まり、財源不足が判明した静岡県立中央図書館の整備について指摘が相次ぎました。
<自民改革会議 赤堀慎吾県議>
「なぜ今になって、このような話が出てくるのか。常識では考えられない事態となっている。当初の想定を大幅に下回る金額しか確保できなかった要因を伺います」
最大会派の自民改革会議が厳しく指摘した「新たな県立中央図書館の整備事業」を巡っては、国の交付金が当初の想定より約100億円減額となり、財源不足が生じる見通しとなりました。
<池上重弘教育長>
「県民の皆様に多大なご心配をおかけしていることについて、お詫び申し上げます。交付金の確保においては、他の自治体の申請状況や交付実績などの確認に不十分な点があったと反省しています」
議会後、自民会派の議員総会に池上教育長らが出席し、改めて経緯などを説明しましたが、議員からは、事業の進め方を指摘する声が上がりました。
<池上教育長>
「非常に大きな問題ですので、至らなかった点については反省し、今後、新しい発想で、建設作業進める際にはこのようなことがないように県庁内で課題を共有して臨んでいきたい」
県立中央図書館について、鈴木知事は見直しを明言し、年内をめどに方向性を示せるよう、施設の規模、機能などの検討を進める方針です。