「早期に慰霊碑建立の実現を」遺族が犠牲者を“悼む場”を求める 市長に要望書提出 熱海土石流災害から3年9か月=静岡

静岡県熱海市の土石流災害をめぐり、犠牲者の遺族が熱海市に慰霊碑設置の要望書を提出しました。記憶の風化を防ぐために犠牲者を悼む場の設置を望む声が上がっています。

熱海市の斉藤市長と面会したのは土石流災害で兄を失った、小川泉さん(70)です。

<熱海土石流みんなの会 小川泉さん>
「早期に慰霊碑建立を実現していただきますよう要望いたします、よろしくお願いいたします」

熱海市に求めたのは慰霊碑の早期設置です。斉藤市長は具体的な場所や規模なども含め設置に前向きな姿勢を見せました。

<斉藤市長>
「これは後押しだというふうに考えておりますので、そういった場をこれから検討しながら、その中で具体的な内容を考えていきたい」

 小川さんは、あの日を風化させてはいけないと話しています。

<伊東支局 青島悠記者>
「熱海伊豆山の土石流災害から今月で3年と9カ月が経ちました。被害のあったここ逢初川では、先月から河川の復旧工事が始まっています」

2021年7月に発生した土石流災害。未だに22世帯45人が今も元の住まいに戻ることができていません。

自宅を再建し伊豆山地区に戻ってきた小松さん。地域ににぎわいが戻る日を願っています。

<小松昭一さん(93)>
「みんなが元の所に帰ってきてね一人でも多く会話ができるような状態が一日でも早く来てもらいたいというのが私の願いです」

28人が犠牲になった土石流災害。2025年7月で発生から4年となります。

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