静岡県熱海市の伊豆山神社では年に1度の例大祭が始まり、4月15日は神事やみこし担ぎが行われました。2025年は土石流災害後初めて、被災地区にみこしが入るなど、祭り本来の姿が少しずつ戻ってきました。
伊豆山神社の春の例大祭は、江戸時代から続く伝統行事です。2021年に起きた土石流災害などの影響で、祭りの規模を縮小して行ってきましたが、2024年から本格的に再開しました。
神事では、地元の小中学生たちが「神女舞」や「実朝の舞」を奉納しました。
祭りの一番の見どころ、「お下り」と呼ばれる儀式では、氏子たちが担ぐ3基のみこしが、本殿から続く664段の石段を一気に下っていきました。
<地域住民>
「土石流の時に3年間できなかったし、コロナの時もできなかったし、それがみんなの思いが一つになって伊豆山神社のお祭りができるってことはとてもうれしい」
さらに、土石流災害以降初めて、大きな被害を受けた岸谷地区にみこしが入りました。
<伊豆山神社 大舘節生総代会長>
「岸谷地区がやっぱり(土石流の)被害が一番大きかったが、その岸谷地区に(みこしが)入れるのは喜びがある」
災害から2025年で4年。伊豆山地区の賑わいが徐々に戻りつつあります。