【人と街を動かす熱】3年に一度の「島田大祭 帯まつり」今月開催/にぎわいを生む「サンカク公園プロジェクト」

すろーかる

サンカク公園プロジェクト

プロジェクトメンバーと出店者。サンカクキッチンでは、約10店舗ほどが日替わり週替わりで出店している。

島田駅の北側、シンボルツリーのクスノキと小さなシェアキッチンが目を引くサンカク公園。公園が今の姿になってきたのは、2016年に『サンカク公園プロジェクト』が開始されてからだ。

プロジェクトは、「島田に美しい玄関口を作りたい」思いを持つ人たちが集まり、荒れていた公園を掃除することから始まり、イベントを開催。ここが活用できることを、少しずつ周りに理解してもらいながら進んできた。

2019年には市の協力もあって、念願のシェアキッチンをオープン。『サンカクキッチン』と名付けられたこの場所は、挑戦する人たちが集いにぎわいを生む場。

出店しているのは、一人ひとりに寄り添った焙煎を志す『JUNKISSA』、厳選した小麦で味わい深い田舎パンを作る『岡本パン』、島田・牧之原で平飼い養鶏と米作りを営む『こめたまふぁーむ』など、こだわりを持つ人たちばかり。

そして、移住してきた人が多いのも、この場所の特徴かもしれない。

何組もの人たちが、のんびりと楽しそうに過ごしていた姿が印象的。

そこで取り組む人たちの熱い思いに触れ、楽しそうに過ごしている人たちを見ていると、「まちづくりってこういうことだよね」と肌で感じられる。

近々、空き店舗を活用した新たな取り組みも始まるそうだ。小さな公園からのまちづくりは、確実に広がりをみせている。

第百十一回 島田大祭 帯まつり

3年に一度開催される『島田大祭(帯まつり)』の年がやってきた。この祭りは、1695年に始まったとされる大井神社の祭礼だ。

最終日、大井神社から、かつての鎮座地に神様が里帰りするお渡りの行列は圧巻。大奴で有名な大名行列を先頭に、神輿渡御行列、鹿島踊、屋台と続き、行列の長さは約1kmにも及ぶ。

大奴の列

華やかな衣装の大奴や、伝統的な舞を披露する鹿島踊など見どころの多い大祭だが、各屋台が当代きっての芸人を招いて芸を競い合ったことから『長唄まつり』という別名もある。

今もその伝統は引き継がれており、屋台の上で踊られる奉納踊りは通称『上踊(うわおどり)』と呼ばれ、その舞台後ろに控えるのは一流芸人たち。

屋台で披露される『上踊』

今回は、今年大ヒットした映画に出演した芸人も参加予定だという。可愛らしい踊子の踊りとともに、一流の芸人衆による歌舞伎座さながらの長唄や三味線などの素晴らしい芸にも注目したい。

そして、前回に引き続き『新組・6街・7街合同本陣入り』が島田駅前通りで行われる。日時は、中日となる10月12日(日)、17時から19時30分だ。

猿田彦や鹿島踊を見れるほか、日が落ち松明が焚かれた中、紅白の本陣へ入っていく行列の姿は昼間とは違う雰囲気で楽しめる。この機会にぜひ予定を合わせて、足を運んでみてほしい。

■ 第111回 島田大祭(帯まつり)
開催日時:2025年10月11日(土)~13日(月祝)
開催場所:島田市本通り及びその周辺 
※雨天の場合、会場変更の可能性あり。
アクセス:JR島田駅北口より徒歩5分~
駐車場:一般無料駐車場 … 大井川緑地公園(島田球場南側)
シャトルバス:大井川緑地公園~JR島田駅南口間
問合せ:島田大祭保存振興会事務局 TEL 0547-35-7111

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