静岡市の「三保の水族館」の存続を願う署名は3万を超えました。市民団体は4月9日、東海大学に署名を提出し、現在の建物を保存し、これまでと同等の規模で一般公開を継続するよう求めました。
東海大学静岡キャンパスを訪れたのは、「東海大学海洋科学博物館を残す会」のメンバーです。通称「三保の水族館」は1970年に開館し、世界初の大型アクリル水槽や希少な魚の展示により多くの人に親しまれてきました。しかし、2024年、老朽化などを理由に一般公開を終えました。市民団体は2024年12月から署名活動を始め、3万人を超える署名を集めました。
市民団体が4月9日に提出した要望書では、博物館の現在の建物を保存し、これまでと同等の規模で一般公開を継続するよう求めているほかクラウドファンディングによる資金調達などを提案しています。
<東海大学海洋科学博物館を残す会 影沢孝行会長>
「今までのサマースクールとかの博物館としての活動を継続して欲しい。当然運営に関してはコストの面があるので見直しはかけますけど、継続する方向で、何が問題でどこを解決したら継続できるのか」
東海大学側は、「存続を望む声は大変ありがたく受け止めていますが大規模修繕が急務な状態でこれまでと同様の展示活動を継続していくことは極めて困難と判断しました」などとコメントしています。