
大規模な改修工事が行われている静岡浅間神社で、天井絵の保存修理工事の様子が7月17日、メディア向けに公開されました。
静岡浅間神社では、漆や彩色が剥がれてきたことから、約40年ぶりに大規模な改修工事が行われています。国の重要文化財である大拝殿も保存修理工事が行われていて、7月17日は、天井絵の修復作業がメディア向けに公開されました。
天井絵は、江戸幕府の御用絵師であった狩野派の狩野栄信と狩野寛信によって1805年から1814年の間に描かれました。
<静岡浅間神社 宇佐美洋二禰宜>
「この絵を描いた狩野寛信さんは、葛飾北斎の師匠。そういう人たちが描いている。同じ場所に違うタッチで描いているのが珍しい」
「八方睨の龍」と「四方睨の龍」が1面ずつ、仏教における想像上の鳥である「迦陵頻伽」が2面、「天人」が6面、計10面の天井絵があり、それぞれ5面ずつ描きました。
<静岡浅間神社 中澤聡宮司>
「同じ狩野派でも個性がある中で、(狩野寛信は)神経質なタッチで、(狩野栄信は)ふくよかで狩野派を受け継いでいるタッチ。絵の迫力と細部の過程をご覧いただきたい」
保存修理工事は2028年まで行われる予定で、2025年の秋には天井絵の修復作業の一般公開も予定されています。