【井上実さんの共同監督作品「鬼来迎ー鬼と仏が生きる里ー」】鬼はもはや「自分の一部」
同年の文化庁映画賞。千葉県横芝光町の虫生集落に800年以上続く重要無形民俗文化財「鬼来迎(きらいごう)」の由来、それを演じる人々。寺の地蔵堂跡地に特設の舞台を作り、閻魔大王の裁可で地獄に落ちた亡者を救う観音菩薩、地蔵菩薩を描く。何年も何年も黒鬼、赤鬼、鬼婆を演じる者にとって、役柄はもはや「自分の一部」。若い世代への演技指導に感銘を受けた。撮影は2013年夏。映画に出てくる古老の大半は鬼籍に入った。(は)
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