
今川氏のもと、8歳から駿府で過ごしていた徳川家康。竹千代と呼ばれていたころの家康は、今川氏から武将となるのにふさわしい教育を受けていました。
14歳で竹千代が元服式をむかえた時、今川義元から贈られた紅糸威腹巻(くれないいとおどしのはらまき)が現在も残されています。義元が竹千代のためにあつらえたとされる鎧の小ぶりなつくりは、少年竹千代の姿を物語ります。この時義元は、自分の「元」の字を竹千代に与え、竹千代は松平元信と名乗ることになりました。家康の浅間神社への想い入れは強く、徳川幕府の歴代将軍も浅間神社を手厚く保護しました。今川家や徳川家など、多くの武将から崇敬されていた浅間神社には、歴史を物語る品々が残されています。
静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。