
西伊豆生まれの新しい味!ダチョウ肉のおいしさに感動「ほりらぼ」/松崎町
料理人が手掛けたオリジナル食材、わさびダチョウ

西伊豆町・はんばた市場の松浦さんに教えてもらったダチョウ料理を食べに、二人は松崎町にやってきました。お目当ては、松崎町の中心に位置する松崎バスターミナルの前にあるレストラン「ほりらぼ」。シェフの堀さんは静岡市清水区の出身。東京とタイのバンコクで、フレンチ・イタリアンのシェフを経験。4年前に西伊豆町に移り住み、ダチョウ肉の生産から料理までを手がけています。
ダチョウの牧場があるのは、西伊豆町の山間部、西天城高原。4年前から飼育を始め、今は30羽ほどのダチョウを育てています。ダチョウ肉は低カロリー、高タンパク。赤身で脂が少なく、堀さん曰くきれいな味わいだそうです。
ダチョウのタタキを実食!

世界では普通に食べられているのに、日本ではあまり食べる文化がないというダチョウ料理。ダチョウの肉はほとんどがモモ肉になるそうで、今回は一番やわらかいフィレ肉を用意してもらいました。
堀さんが飼育しているダチョウは、西伊豆町のわさびの葉を食べて育っているので「わさびダチョウ」という名前がつけられています。わさび醤油で食べるのがおすすめです。
チャン:なんとやわらかい肉質! 甘さがゆっくりとなじんできます。肉にみずみずしさがありますね。旨味がじゅわっとくる。めちゃめちゃおいしいです!
近江:私はにんにくとごま油に塩をつけていただきます! やわらか〜!まろやかです。
堀:和洋選ばず使える食材なので、うちではタタキやカルパッチョに使っています。
ダチョウのステーキ丼

次はダチョウのステーキ丼です。ほとんど肉に火を入れておらず、タタキのような状態です。
チャン:最高! この赤身の旨さはすごい!ちょうどバターとにんにくの味が肉の旨味にかぶさろうとしたところで、米をかきこみました(笑)。この味つけに負けない肉質というのが、どんぶりとしてお見事ですね!
赤ワイントリュフ煮込み

堀:こちらはダチョウの首肉の煮込みです。ダチョウの首の根元の太いところを5時間位煮込んで仕上げたトリュフ煮込みです。
近江:箸で簡単に崩れるくらい柔らかい! このソースはなんですか?
堀:ダチョウの骨からとったダシを赤ワインで煮つめました。
ダチョウ肉のおいしさを広めたい

堀さんのダチョウの牧場は、西伊豆町の(西天城)高原にあります
堀さんはこれまでシェフとして料理を提供するなかで、いつか自分の食材ブランドを作りたいと思っていました。肉がいいなと思ったときにダチョウと出会い、ダチョウ肉のおいしさを広めたいと考えるようになったそう。オリジナルブランドのダチョウ肉なので、えさに工夫をほどこすことにしました。もともとダチョウのえさは半分ほどが牧草で、豚や牛に比べ、穀物の量が少ないのが特徴ですが、そこに西伊豆町特産のわさびの葉を加えることに。生後1〜6カ月の間にわさびの葉を食べさせて、食欲を増進させ、成長率を上げる。ダチョウは1年ほどで120キロの大人に育ちます。現在ふるさと納税の返礼品を含め、お客さんに待ってもらっている状態なので、早く肉を増やして円滑にまわしていきたいと堀さん。ここ1〜2年で100羽まで増やしたいと考えているそうです。
チャン:料理人目線でダチョウ肉についてどう思いますか?
堀:最高だと思っています! でもまだ一般の方はどう調理していいかわからないと思うので、まずは食べてもらう場所が必要だと思い、レストランを作りました。これまで西伊豆町に助けてもらっているので、少しずつお返しできればと思っています。将来、西伊豆町の特産品となるには、地域の人においしいと言ってもらえなければ意味がないので、そこから始めていければ!
チャン:こんなにおいしいものですから、私たちも広めていきたいです!

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■ほりらぼ
住所:松崎町江奈174−1
電話:070−1265−0228
営業時間:昼11:30〜14:00、夜17:30〜21:00(金・土曜〜23:00)(いずれもオーダーストップ)
休み:月曜
※ダチョウ料理は夜のメニュー。ランチ時は予約で注文を
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