
2025年で26回目を迎えるしずおか市町対抗駅伝。過去、大会に2回出場し、2025年の世界陸上で活躍を見せてくれた清水区出身・松本奈菜子選手に当時の思い出を語ってもらいました。

2025年、日本中に勇気と感動を与え盛り上がりを見せた世界陸上。
混合4×400メートルリレーで日本新記録をたたき出し、初の決勝進出。歴史を塗り替えた松本奈菜子選手。そんな松本選手は小学6年と中学3年の2度、静岡市清水チームで市町対抗駅伝に出場しています。
当時、小学生だった松本選手は「私は1秒でもチームのために縮めたいです」と語り、その言葉通り8位でタスキを受けると4位に順位を上げ、6人抜きで区間賞を獲得しました。
「1本のタスキにしちゃってそのまま渡した」
――市町対抗駅伝は子どもの頃の松本選手にとってどんな大会でしたか?
<松本奈菜子選手>
「本当に世代を超えてタスキをつなげる機会だったので、特別な試合だったなというのは感じています」

――印象に残っていることはありますか?
<松本選手>
「はい、小学生の初めて出た時に、私の次の走者の男性の方にタスキをつなぐ時に全部取っちゃって。1本のタスキにしちゃってそのまま渡したっていうことがあって。輪っかじゃない状態で1本のままの状態で渡しちゃったので。次の方が結んで走り出してくださったっていうのを今でもずっと覚えてて(笑)。走り終わった後に『本当にすいません』と謝ったんですけど」
――なんで解いちゃったんですか?
<松本選手>
「抜けなくて、ユニフォームから。頑張って引きちぎるような感じで取ったら『え~』って思いながら、でももうゴールになっちゃって渡さなきゃいけなくてっていう感じだったような気がしてて。すいませんって思って」
小さい頃にやっていた長距離が今の陸上人生で役立っていること
6人抜きの区間賞よりもタスキ渡しで迷惑をかけてしまったことの方が印象に残っているという松本選手。
その後、短距離の楽しさにひかれ、400メートルを主戦に活躍。日本歴代2位の記録を持つトップアスリートです。

――小さい頃に長距離やってたことを、今の陸上人生の中で役に立っていることはありますか?
<松本選手>
「あります。400メートルを走るためにはやはり有酸素性能力も必要っていうのを改めて感じているので、練習メニューの中に有酸素に特化したような、それが400選手向けな感じでなった練習とかする時には、やっぱり小学生からやってるところは何か生かせているのかなって思うので。
今の練習の中でそういうメニューがあっても、むしろ苦手意識なくできていたりするので、すごくそれは本当に良かったなって思っています」
――将来的には市町対抗駅伝に帰ってきてほしい。その可能性はありますか?
<松本選手>
「多分すごく難しい話になってしまうかもしれないですね(笑)。本当に長い距離を走るっていうことをしていなさすぎて、むしろとても足を引っ張ったり、ご迷惑になる形になってしまって。精いっぱい応援をさせていただきたいと思うんですけど」
市町対抗駅伝に出場する選手へのメッセージ

最後に松本奈菜子選手から市町対抗駅伝に出場する選手へのメッセージです。
<松本選手>
「沿道からの声援が私もとても力になっていました。世代を超えたタスキつなぎになると思うんですけれども、チーム一丸となって皆さん頑張ってください」
第26回しずおか市町対抗駅伝は6日土曜10時号砲です。
また会場の草薙陸上競技場では静岡県市町対抗物産展『夢逸品市場』を開催します。2025年は58ブースが出展します。







































































